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十二ノ怪−輪求−(参)/十三ノ怪−関求−(壱) ページ46

芦「いやぁ、探すのに15分もかかっちゃいました」




本当に見つけるなんて・・・




マ「おっ、おい、芦屋の坊主!俺に見せてみろ!」




芦「はい」




マ「間違いない!これはばあさんの指輪だ!」




マ「ありがとよ芦屋の坊主」




そう言って、マンジロウは嬉しそうな顔をしながら芦屋くんの顔に巻き付いた




マ「これで指輪をばあさんに返してやれる!」




芦「そういえば、指輪を捜すことばっかり考えてましたけど指輪(これ)どうやって返すんですか?」




安「どうやって・・・って普通に返して渡すだけだ」




芦「『はい、どうぞ指輪です』って?」




安「あ"?何が言いたいんだよ」




芦「見ず知らずの男と女の子が突然、自分のもとに指輪を届けに来たら怖くないですか?」




確かに・・・




返すどころか下手すれば警察にお世話になるかも?




マ「ば、ばあさん・・・怖がってしまうのか?」




安「・・・(こえ)ぇ?」




芦「捉えようによっては事件の臭いすらしますよ」




芦「・・・お二人共、この様子から察するに返し方ノープランですか?」




芦「指輪(これ)、どう返しましょうか」




安「手渡しするのが怖がられそうって言うなら、家のポストにでも投げ込むか」




「それも怖くない?ポストだったら新聞とってたら毎日開けるだろうし、今までなかったのがいきなり出てきたらびっくりするでしょ」




芦「もっといい方法考えましょうよ」




安「あ"?いい方法?お前、何で指輪(これ)の返し方にこだわってんの?」




芦「それは・・・」




芦屋くんはチラリとマンジロウを見る




芦「マンジロウは指輪をおばあさんに返したら隠世へ行くんでしょ?」




マ「ああ」




芦「ってことはおばあさんとはこれで最後だ」




芦「マンジロウがおばあさんのために指輪を返したいと想ったこととか、安倍さんや神山さんと何度も川に入って捜したこととか、ただ返すんじゃなくてマンジロウのことも一緒に伝えられないかな・・・って」



芦「別れる前に、マンジロウがいたことをおばあさんの記憶(なか)に残せればいいなと思ったんです」




マ「芦屋の坊主、お前、何か策でもあるのか?」




マンジロウにそう言われると何も考えていなかったのか今必死に考えている

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みき茶(プロフ) - ユキナさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきます! (2019年1月21日 15時) (レス) id: 9d371a00b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 作品とても面白いです!いつも楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 2523bf0056 (このIDを非表示/違反報告)
みき茶(プロフ) - ラビッツさん» 初めまして!お気に入り登録ありがとうございます。実際に感想が聞けるのはとても嬉しいです!できるだけ更新したいと思います。これからもよろしくおねがいします! (2019年1月12日 18時) (レス) id: f9fc16cb97 (このIDを非表示/違反報告)
ラビッツ(プロフ) - こんにちは初めましてみき茶さん。初めてみき茶さんの作品を読ませていただいています。私も不機嫌なモノノ怪庵が大好きでお気に入りに登録させていただきました。いや〜面白いです。これからも作品作り頑張って下さい。体調にもお気を付け下さい。 (2019年1月12日 12時) (レス) id: ece3e5eb52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みき茶 | 作成日時:2017年12月12日 18時

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