十二ノ怪−輪求−(弐) ページ45
マ「安倍の坊主、神山の嬢ちゃん!客を待たせるたァ何事でえい!」
「す、すみません」
マ「もう4度目だからって気ぃ緩んでんじゃねぇのか!!」
体が長くなりイツキに巻き付くマンジロウ
それを剥がそうとするイツキ
それを見てオロオロしている芦屋くん
その様子を傍観している私
周りから見たらなんとシュールな光景だろうか
マ「誰だ?この坊主ら」
「物怪庵の
芦「芦屋です。はじめまして、マンジロウさん。肩にいるのはモジャです」
マ「“さん”なんてむず痒い呼び方すんじゃねぇ。マンジロウでいいってことよ」
安「今回は
マ「おう、そうだな」
芦「その指輪って何か特徴とかないんですか?」
マ「確か小っちぇえ赤い石がついていたな」
芦屋くんは特徴を確認するとイツキにオレが先に見つけたら給料弾んでくださいねと自信満々に言う
安「あ"?やけに自信あり気だな」
芦「オレ昔からピアスとかハサミとか?金属系の探し物、見つけるの得意なんですよね」
「すごい特技だね」
私達が川に入ろうとしたとき
マ「頼りは物怪庵の
安「あ"?んなこと分かってんよ。何を今更凄んだ顔で釘刺してんだ。受けた依頼投げ出したりしねぇよ」
芦「だってさ、マンジロウ!指輪、絶対に見つけるから大丈夫だよ」
「結婚指輪はマンジロウにとっても、おばあさんにとっても大事なものですから必ず見つけますよ」
さてと、頑張って探しますか!
靴と靴下を脱ぎ袖をまくって川に足を入れる
マ「生意気なこと言いやがって!絶ッ対に見つけろよ!坊主共!!」
指輪を探していると、マンジロウが咳き込む音がした
安「マンジロウ!ばあさんのところに戻れ!」
マンジロウは旦那さんの指輪に憑いているため長いこと指輪から離れると体が耐えられなくなり
それに加え、体が大きくなり不安定になっているから下手すれば消えてしまうのだ
早く見つけないと
さっきよりも集中して周りを探す
すると、芦屋くんがありましたーと片手に指輪、もう片方の手にはなぜかカニを持っていた
十二ノ怪−輪求−(参)/十三ノ怪−関求−(壱)→←十一ノ怪−法池−(漆)/十二ノ怪−輪求−(壱)
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みき茶(プロフ) - ユキナさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきます! (2019年1月21日 15時) (レス) id: 9d371a00b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 作品とても面白いです!いつも楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 2523bf0056 (このIDを非表示/違反報告)
みき茶(プロフ) - ラビッツさん» 初めまして!お気に入り登録ありがとうございます。実際に感想が聞けるのはとても嬉しいです!できるだけ更新したいと思います。これからもよろしくおねがいします! (2019年1月12日 18時) (レス) id: f9fc16cb97 (このIDを非表示/違反報告)
ラビッツ(プロフ) - こんにちは初めましてみき茶さん。初めてみき茶さんの作品を読ませていただいています。私も不機嫌なモノノ怪庵が大好きでお気に入りに登録させていただきました。いや〜面白いです。これからも作品作り頑張って下さい。体調にもお気を付け下さい。 (2019年1月12日 12時) (レス) id: ece3e5eb52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みき茶 | 作成日時:2017年12月12日 18時