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十一ノ怪−法池−(肆) ページ41

そんなことを考えていると3人(というか芦屋くんとイツキ)が騒いでいるのに気がついた




「立法、2人はなにしてるの?」




立「ああ、なんかね・・・」




立法の話を聞くと、立法が芦屋くんを人間と言ったときにイツキが肯定して芦屋くんはそれを誤魔化そうとして口論になっているらしい




立「キミ、名前“芦屋”っていうの?」




芦「え?あっ、はい」




立「ふーん」




安「立法がもっと力のある奉公人(バイト)を雇わせたいのは分かってる。だが、俺も考えなしに雇ったわけじゃない」




安「それに、奉公人(バイト)が務まらないと思ってたら、最初からこいつのこと雇ってねえよ」




立法はイツキの言葉を受け、芦屋くんに問いかける




立「ってイツキは言っているが、キミはどうなんだい?妖怪のために身と心を尽くし働けるのかい?」




立「確かにイツキもキミと同じ人間だ。もちろんナツキもね。妖怪のために働く覚悟も責任感もあると信用できたから物怪庵の主と奉公人を任せた。実際、イツキは主になった後も驕ることなく妖怪達(わたしたち)のためによく努めていてくれている。働きすぎて倒れやしないかこっちが心配するくらいにね」




安「立法が心配し過ぎなんだよ」




立「ナツキも妖怪祓い以外にも頑張ってくれているしね」




「っていっても事務仕事とかイツキが無理しないように見張るだけだけどね」




その時、今まで黙っていた芦屋くんが口を開いた




芦「立法さん言う通りオレは妖怪じゃなくて人間です。でも人間だからといってもし“人類のために尽くせるか”って問われてもそれもやっぱりピンとこない!」




ほんと、なんていうか、芦屋くんって予想外の答えだすよね




芦「“人類のため”なんてオレ一度も考えたことなんてないのに、いきなり“妖怪のため”って言われても分かんないですよ」




安「いいけど・・・。正直すぎるだろ」




立「フッ)それもそうか。妖怪のためなんて人間のキミに考えられる訳ないよね」




立法・・・




これはクビかなぁ




芦「“妖怪のため”って大きい括りでは想像つかないんですけど、物怪庵を通じて出会った妖怪達は手助けしたいって思えたんです。だから、奉公人(バイト)として妖怪祓いの仕事、オレにも手伝わせてもらえませんか」




立法がジッと芦屋くんを見つめる

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みき茶(プロフ) - ユキナさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきます! (2019年1月21日 15時) (レス) id: 9d371a00b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 作品とても面白いです!いつも楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 2523bf0056 (このIDを非表示/違反報告)
みき茶(プロフ) - ラビッツさん» 初めまして!お気に入り登録ありがとうございます。実際に感想が聞けるのはとても嬉しいです!できるだけ更新したいと思います。これからもよろしくおねがいします! (2019年1月12日 18時) (レス) id: f9fc16cb97 (このIDを非表示/違反報告)
ラビッツ(プロフ) - こんにちは初めましてみき茶さん。初めてみき茶さんの作品を読ませていただいています。私も不機嫌なモノノ怪庵が大好きでお気に入りに登録させていただきました。いや〜面白いです。これからも作品作り頑張って下さい。体調にもお気を付け下さい。 (2019年1月12日 12時) (レス) id: ece3e5eb52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みき茶 | 作成日時:2017年12月12日 18時

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