七ノ怪−心得−(壱) ページ25
リンリン
ミ「久々に楽しい気分になれました 芦屋様ありがたや」
ミツチグラ様は笑面をつけて喜びを表現する
芦「いえいえー」
安「『いえいえ』じゃねぇよ 結局肝心なときに泣けてねぇし」
芦「あはははは」
ミ「手段はどうであれ笑面が手元に無事返ってきただけでありがたい」
ミ「では面も戻りましたし そろそろお暇させて頂きます」
サッ
ミ「こちらが今回の依頼料です」
安「頂戴致します」
「物怪庵、お客様のお帰りよ」
リンリン
物「御意 では躙口を開きます」
芦「読めない」
「にじりぐちだよ」
芦「おっこれが躙口か!」
安「おい、その戸開けろ」
芦「あっはい!ってうわっ!足痺れたっ!」
芦屋くんが崩れる
正座慣れてないのかな
私も小さい頃はずっと正座してたらよく足痺れてたな
ミ「芦屋様は見ていて飽きませんねぇ」
安「俺は疲れます」
ミ「そうなのですか?私他人の表情には敏感な方なのですが、安倍様は以前お会いしたときより表情が柔らかくなって見えますよ」
安「?そんな変な顔してましたか?
むしろコイツが来てから強張ることの方が明らかに多いんですが」
ミ「それも和らいだ変化の一つですよ」
ミ「神山様に関しては以前よりももっと柔らかくなったように思えます」
「芦屋くんは一緒にいてとても楽しいです」
ガラッ
芦「真っ暗!どこですココ?夜ってことは海外!?」
安「隠世だ!そこから出んなよ!」
芦「隠世!?」
芦屋くんが躙口から遠くをじっと見つめている
「芦屋くん?何か見える?」
芦「はい。遠くに何か見えるような」
「勘違いじゃないかな」
ミ「芦屋様は危険ですから」
芦「!」
安「・・・そうですね。肝に銘じておきます」
イツキ・・・・・・?
芦「何です 二人してコソコソと・・・。オレの話してましたよね?」
安「してねぇ」
ミツチグラ様はお辞儀をして隠世へと帰っていった
パタン
シィィン
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みき茶(プロフ) - ユキナさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきます! (2019年1月21日 15時) (レス) id: 9d371a00b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 作品とても面白いです!いつも楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 2523bf0056 (このIDを非表示/違反報告)
みき茶(プロフ) - ラビッツさん» 初めまして!お気に入り登録ありがとうございます。実際に感想が聞けるのはとても嬉しいです!できるだけ更新したいと思います。これからもよろしくおねがいします! (2019年1月12日 18時) (レス) id: f9fc16cb97 (このIDを非表示/違反報告)
ラビッツ(プロフ) - こんにちは初めましてみき茶さん。初めてみき茶さんの作品を読ませていただいています。私も不機嫌なモノノ怪庵が大好きでお気に入りに登録させていただきました。いや〜面白いです。これからも作品作り頑張って下さい。体調にもお気を付け下さい。 (2019年1月12日 12時) (レス) id: ece3e5eb52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みき茶 | 作成日時:2017年12月12日 18時