三ノ怪ー根憑ー(肆)/四ノ怪ー参面ー(壱) ページ16
安「薬とあなたの強さに頼ることしかできなかった」
安「物怪庵の主としてこのような方法でしか祓えず申し訳なかった」
「申し訳ございませんでした」
ギ「お二方とも、こうして祓ってほしいと望んだのはワシじゃ感謝しとるんじゃよ」
ギ「だからそんな顔せんでいい」
ギ「さぁチビ達、そろそろ行こうか」
芦「待った!ギギギの親分!オレも謝らなきゃ!」
芦「口先ばっかわかったようなこと言ってごめん!根っこ切るとか脅しにかかってごめん!痛い思いさせるようなことになってごめん!」
「あ、芦屋くん」
ギ「もういいわい!」
芦「「黙っていなくなるなんて卑怯』って言ったこと それだけは謝れない・・・ごめんなさい」
ギ「ギギギッ、お陰で卑怯者にならずに済んだよ」
ニカっと笑顔を見せる親分さん
ギ「ギッ!痛い!分かった分かった。もう行くから引っ張るんじゃない!」
安「ああ、そうだ」
安「隠世に【亀薬堂】っていう薬屋がある。主は少々変わったやつだがいい薬を多く扱っている。一度そこへ行くといい」
ギ「そうか行ってみるとしよう」
ギ「ギギギ・・・じゃあのォ」
ギ「“さようなら”じゃ!安倍殿!神山殿!芦屋殿!」
芦「さよなら!」
スゥ
芦「祓えてよかったー」
芦「って、結局オレは横でキャンキャン騒いでただけですけど・・・」
「そんなことないよ」
安「お前があの妖怪に[祓ってほしい]と言わせたんだ」
安「芦屋が何も言わなかったら俺らはあの妖怪に[祓ってほしい]と言わせる選択肢すら与えなかった」
私もイツキも
あの薬を飲ませることが怖かったから
グラッ
バタッ
芦「安倍さんっ!!」
芦「ちょ、大丈夫ですか!安倍さんっ!」
「芦屋くん、落ち着いて」
芦「神山さんどうしましょ!!」
芦「はっ、救急車!えっと、ケータイ・・・教室に忘れたー!!」
「もう、イツキ起きて。こんなとこで寝たら風邪ひくよ」
芦「え、寝?」
パチッ
安「芦屋・・・お前は先帰れ・・・俺はここで一泊・・・」
「しない!」
ったく、すぐ寝ようとするんだから
起こさないと
「ほらイツキ、起きて。物怪庵呼んで」
安「ん・・・」
フラ
フラ
バァン!
芦/貴「安倍さぁん!?/イツキ!?」
芦「起きてください!物怪庵を呼ぶんでしょ!」
パッ
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みき茶(プロフ) - ユキナさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきます! (2019年1月21日 15時) (レス) id: 9d371a00b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 作品とても面白いです!いつも楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 2523bf0056 (このIDを非表示/違反報告)
みき茶(プロフ) - ラビッツさん» 初めまして!お気に入り登録ありがとうございます。実際に感想が聞けるのはとても嬉しいです!できるだけ更新したいと思います。これからもよろしくおねがいします! (2019年1月12日 18時) (レス) id: f9fc16cb97 (このIDを非表示/違反報告)
ラビッツ(プロフ) - こんにちは初めましてみき茶さん。初めてみき茶さんの作品を読ませていただいています。私も不機嫌なモノノ怪庵が大好きでお気に入りに登録させていただきました。いや〜面白いです。これからも作品作り頑張って下さい。体調にもお気を付け下さい。 (2019年1月12日 12時) (レス) id: ece3e5eb52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みき茶 | 作成日時:2017年12月12日 18時