三ノ怪−根憑−(参) ページ15
イツキ･･･
まさかアレを･･･
芦「何ですかそれ？」
安「薬」
安「これを飲めば一時的に寄生樹を弱らせることができる･･･」
芦「え！そんな薬があるなら最初から言ってくださいよ！」
安「最後まで聞け」
「イツキ･･･。ほんとに使うの？」
安「いや、使うか使わないかはこの妖怪次第だ。だからそんな不安そうな顔をすんな」
安「その効力の代わりに体に激痛が走る その痛みで息絶える奴もいるほどだ」
安「それでも飲むか？」
−親分side−
望めるのか･･･？
この身が枯れるその日まで
一緒にいたい
離れたくないと
ギ「物怪庵 主 安倍殿 ワシを隠世へ祓ってくれ！」
−Kamiyama side−
ギ「物怪庵 主 安倍殿 ワシを隠世へ祓ってくれ！」
親分さんがそう言った
イツキも親分さんも覚悟を決めた
なのに私は･･･
いつまでも覚悟を決めずグダグダと･･･
よし！
今は目の前のことに集中しなきゃ
安「それが望みとあれば」
ﾌﾟｽﾌﾟｽ
ﾒﾗｯ
ﾌﾞﾜｯ
イツキが親分さんの口に薬を投げ入れる
親分さんの体が燃えた
ギ「ギギッ、熱い･･･！！」
ギ「ギギギギィッ！！！！！」
ギ「い"あ"っっ･･･ぐぁぁ」
親分さん･･･
お願い、耐えて･･･
ﾎﾞﾛｯ
芦「随分と小さくなっちゃいましたね･･･」
安「薬で弱ったのもそうだが、体を大きくしてた原因の【不安】が小さくなったんだろ」
「生きてるよね･･･？」
死んじゃってたら･･･
ギ「ギギギッ･･･」
芦「ギギギの親分！！」
芦「よかったああ！生きてたああ！！」
生き･････てた･･･
よかった･･･
ギ「ギギギ、お三方よ、ご面倒かけたな」
ギ「チビ達が待っておるそろそろ隠世へ行くよ」
「イツキ？どうしたの？」
イツキに倣って扉の中を覗く
「！」
安「こいつら待ってなかったみたいだな」
安「迎えに来てるぞ」
ギ「まったくなぁ」
ギ「諦めんでよかったよ」
ギ「ワシの望み叶えてくれたこと本当に感謝する」
ギ「物怪庵のことは隠世でがっつり宣伝しとくぞ！」
安「せんでいい！仕事増える！！」
安「俺は･･･感謝してもらえるようなことはしてないだろ」
三ノ怪ー根憑ー(肆)/四ノ怪ー参面ー(壱)→←三ノ怪−根憑−(弐)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 163人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みき茶(プロフ) - ユキナさん» ありがとうございます！これからも頑張っていきます！ (2019年1月21日 15時) (
レス) id: 9d371a00b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 作品とても面白いです！いつも楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2019年1月20日 22時) (レス) id: 2523bf0056 (このIDを非表示/違反報告)
みき茶(プロフ) - ラビッツさん» 初めまして！お気に入り登録ありがとうございます。実際に感想が聞けるのはとても嬉しいです！できるだけ更新したいと思います。これからもよろしくおねがいします！ (2019年1月12日 18時) (レス) id: f9fc16cb97 (このIDを非表示/違反報告)
ラビッツ(プロフ) - こんにちは初めましてみき茶さん。初めてみき茶さんの作品を読ませていただいています。私も不機嫌なモノノ怪庵が大好きでお気に入りに登録させていただきました。いや〜面白いです。これからも作品作り頑張って下さい。体調にもお気を付け下さい。 (2019年1月12日 12時) (レス) id: ece3e5eb52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みき茶 | 作成日時：2017年12月12日 18時
