SOAR

馴れ馴れしい ページ31

Aside





堀「想像できるわぁ、
うざがるAと馴れ馴れしい慧人」


『最初、マジで誰？だったもん』


黎「にしても"先に名乗るべきでしょ"はないだろ笑」


慧「ただの人見知りだったんだよね！」


『……うるせぇな』


颯「これ愛情の裏返しってことやんな？」


『颯ちゃん、うるさいよ？』


颯「半分本性出ちゃってる」





なんとなく話す流れになった、慧人との出会いで
盛り上がるスタジオ。





大「てか、慧人は同い年くらいだと思ってたから
Aに対してちょくちょく敬語抜けんのね」


慧「ずっと一緒だからいいんだよね！」


『それ、夏輝くんにも言ってんじゃん』


慧「本当に一緒なのはAさんだし！」


『初めて会った日から、この調子』


黎「かぁっこいいぃぃ！！だもんな笑」


慧「それは誇張しすぎです！」


『そんな感じそんな感じ笑』


「Aさんまで！
でも本当にかっこよかったんですよ。
あの日のAさんは僕史上1番かっこよかった」


『……いや』


「え？なんですか？」


『もっとかっこいいとこあんでしょ！
ライブ中とかMVとかさぁ！
ずっと一緒にいるのに1番あれかよ！』


「なんで僕怒られてんの！？」








.








こんなんだけど、本当は慧人が大好き。


絶対言ってやんないけど。



人見知りな私と仲良くなったみたいに
慧人は人の懐に入るのがうまいし

素直に思ったことを言えるとこも、自分にはできない。



普段は訳分かんないことばっか言うのに

無意識に誰かを助けたり
前向きにさせたりする言葉を落とせるのは
慧人にしかできないことだと思うから。






私なんかより慧人のがずっとかっこいいよ。





でも、鏡見るのと
こっそり頑張りすぎるのはほどほどにな？

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