Dear Destiny ~僕が見える君と~

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「そういえば、どうやって僕のこと呼んでるの？」


『会いたいなぁって思うと来る』


「やっぱり…」


『知ってたの？』


「知らないけどそうかなぁって思ってた」


『便利〜』


「僕は前より呼ばれるの多くなってちょっと迷惑」


『そんなこと言う！？』


「僕にも都合があんの」


『寝ないしご飯も食べないのに？』


「わりと暇」


『ほら、暇じゃん。
それにその辺のドア開ければ来れるんでしょ？』


「あ、ドア開けなきゃいい話か」


『なにそれ！会いに来てよ』


「来てるよ」


『あ、じゃあお使いさんが暇な時、
私のとこ来ればいいんじゃない？』


「だから僕からは行けないんだって」




ちょっと怒りながらもシュンとして
会いたいって気持ちが足りないんだよ！って
君の考えてることが頭の中に流れてくる。


そんなさじ加減の問題じゃないんだけど…





「会いたいっていつも思ってるよ」



『…心読まないで！』



「今のは聞こえちゃっただけ、僕は悪くない」









手を引かれて着いたのはやっぱり服屋で

こっちの色がいいとか

これじゃ短すぎ？とか

わりと人間の女の子は面倒くさい。




『めんどくさいって思ってるでしょ』


「心読めるようになった？」


『かもね』







きっとこんな会話も人間にしたら普通のことで
なんてことないんだろうけど


僕には新鮮で、穏やかで、どこかあたたかくて


君との時間が永遠に続けばいいのにって思った。

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