重症だ。(降谷side) ページ8
降谷side
｢………はぁ。｣
先に寝室を出た俺は1人ため息を付いていた。
ほんとに理性が崩れるところだった。
Aの前では何ともない振りをしようと平静を装っていたが…
｢いよいよ危ないな俺…。｣
実は昨日の夜、俺は酔ってはいたが意識はあった。
松田とAの会話もばっちり聞こえていたし、机に突っ伏しながらAが何かしてくれる度に頬を緩ませていた。
まぁ、Aは俺が酔い潰れていたと思っているだろうけど。
でも確かに昨日の俺は病んでいた。
伊達が死んだと聞いて、やはり自分の周りにいるやつはすぐに死んでしまうのではないかと頭を悩ませていた。
松田にそれを言うと“そんなことねぇだろ。現に俺は生きてる”と言われたが、正直2年前にAがいなかったら死んでいたはずの松田に言われても安心はできなかった。
それで、俺はベッドへと連れて行ってくれたAを引き止めた。
酔っていたからではない。
ただその存在を確かめたくて。
1番俺の前からいなくなって欲しくない存在を。
Aを引き寄せた後、俺の腕から抜けようとするAを力強く抱きしめて引き止めた。
すると、抵抗する事を諦めたAは俺の腕の中でスヤスヤと寝息を立て始めた。
俺はようやくそこでバレないように閉じていた目を開いた。
目の前には安心した顔で眠る俺の愛しい存在があった。
ーー大丈夫だ。Aはここにいる。
それを確認した俺はそのまま深い眠りに入った。
〜〜〜〜〜〜〜〜
｢……はぁ、これは重症だよな。｣
この先、Aなしでは生きていけない気がする。
自分はこんなに弱かったのかと思い知らされる。
｢……降谷さん？なに独り言言ってるんですか？もしかして2日酔いですか？｣
てっきりもう1度寝るかと思っていたAが起きてきていた。
こういう時に限ってなんで起きてくるんだ………
Aはさっきの自分の行動が相当恥ずかしかったのかいまだに顔が赤かった。
そういう顔がまた理性を揺さぶる。
｢………はぁ。お前ほんと俺を振り回すよなぁ。｣
｢え？｣
まぁ、こうして生きてくれているならAに振り回されるのも悪くないか。
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青龍 葵(プロフ) - 脱字があります！「すぐ帰ります」で「…ちょっと○○そんに会って欲しい奴がいるんだ」の『○○そんに』とは何でしょうか？ (2018年7月26日 17時) (
レス) id: 970e92a440 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - 零さん» 返事おくれました！嬉しいコメントありがとうございます！頑張ります！ (2017年5月7日 23時) (レス) id: fb8724423b (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - いつも楽しみに読んでます！！続編も頑張って下さい！ (2017年4月30日 21時) (レス) id: f4f2fc359b (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - 唯さん» ありがとうございます！ (2017年4月30日 19時) (レス) id: a2b81a1195 (このIDを非表示/違反報告)
唯 - とっても面白いです!!更新頑張って下さい (2017年4月25日 3時) (レス) id: 0cdca89a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐
| 作成日時：2017年3月30日 23時
