今のずるいです。 ページ7
｢…い、おいっ、起きろA｣
｢……んん、まだ寝かせて…｣
｢お前は寝てていいからとりあえず離してくれ……俺の理性が持たない。｣
｢……まだ、ねむぃ……｣
理性が持たないってなに……
てか、離してくれってどーいうこと…
上から降ってくる言葉に何か返そうとは思ったけど朝早くて頭が回らないから眠いしか言葉が出てこない。
そう、とりあえず眠いんだ私は。
｢……頼むから離してくれA。｣
｢んー、もうさっきから離せ離せって何言って…｣
あまりにもうるさいから重たい瞼を必死で開いた。
｢………え。｣
｢…………。｣
目の前に広がったのは真っ白なワイシャツと、少しはだけている少し色黒の胸元。
まさかと思って少し見上げると、すぐそこに降谷さんの顔があった。
しかもよくよく考えると私は思い切り降谷さんに抱きついていた。
私は一気にパニックに陥った。
｢すっ、すみませんっ!!!い、今すぐ離れます!!!｣
そう言って私はすぐに手を離し、降谷さんには背中を向けて布団を被った。
絶対今の私の顔は真っ赤だ。
それにしても寝ぼけて降谷さんに抱きつくなんて最悪だぁ!!!
｢………ふっ、ふはっ。｣
そして、後ろからは降谷さんの笑い声がする。
｢………笑わないでくださいよっ｣
｢ははっ、いやお前も可愛いとこあるなと思って｣
くそー、絶対バカにしてる。
ってか、こんなことになってるのは誰のせいだと思ってんだ!!!
そもそも降谷さんが私を昨日離してくれなかったのが悪いんじゃないか!!!
｢こっ、これは降谷さんが全部悪いんですからねっ!!!｣
理不尽に笑われていることにムカついた私は降谷さんに背を向けたまま怒った。
だって、今降谷さんの方向いたら顔赤いのバレるし。
｢あぁ、悪かったよ。ありがとな酔った俺をここまで運んでくれて。朝ごはん作ってくるから、お前はまだ寝ていていい。｣
そう言って降谷さんは私の頭を撫でてから寝室から出ていった。
｢………なに今の。なんかずるい。｣
私だけ慌ててバカみたいじゃん。
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青龍 葵(プロフ) - 脱字があります！「すぐ帰ります」で「…ちょっと○○そんに会って欲しい奴がいるんだ」の『○○そんに』とは何でしょうか？ (2018年7月26日 17時) (
レス) id: 970e92a440 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - 零さん» 返事おくれました！嬉しいコメントありがとうございます！頑張ります！ (2017年5月7日 23時) (レス) id: fb8724423b (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - いつも楽しみに読んでます！！続編も頑張って下さい！ (2017年4月30日 21時) (レス) id: f4f2fc359b (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - 唯さん» ありがとうございます！ (2017年4月30日 19時) (レス) id: a2b81a1195 (このIDを非表示/違反報告)
唯 - とっても面白いです!!更新頑張って下さい (2017年4月25日 3時) (レス) id: 0cdca89a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐
| 作成日時：2017年3月30日 23時
