【名探偵コナン】トリップしても警察官でした。3

すぐに帰ります。 ページ22

｢よぉーっし。5冊も借りたら今日は大丈夫。新一にはメールしておいたし……帰ろう。｣




熱を出した日に散々怒られたし、何より心配かけたから今日は降谷さんの言うことに反抗はしたくない。

まぁ、すでに反抗してるんだけどね…



さっさと帰ろうと思いバイクのキーを差し込んだ瞬間だった。




｢Aお姉さん!!!｣


｢へっ？｣




なんでこの時間にいるんだ名探偵コナンくん。

今日は平日だぞ？


あ、そういえばコナン君には呼び方を変えてもらいました。


最初の時はお姉ちゃん呼びに舞い上がっていたけど、よく良く考えたら28歳になってまで“お姉ちゃん”呼びはさすがに恥ずかしかった。





｢ど、どうしたの？コナン君。そんな焦った顔して…｣


｢メールみて……じゃなくて!!ちょ、ちょっとAそんに会って欲しい奴がいるんだ!!｣




メール見てってがっつり言っちゃってるじゃん…

まぁでもスルーしてあげよう。



｢会ってほしいやつ…？｣


｢そう！阿笠博士の家にいるんだ!!!｣


｢で、でもっ、私今日は帰らないと…｣




今日じゃなかったら大歓迎なんだけど…




｢お願いAお姉さん!!そいつ女の子なんだけど、塞ぎ込んでて話さないんだ。Aさん…じゃなくてAお姉さんなら女の人だし話せるとおもうんだ!!!｣


｢…………。｣




阿笠博士の家にいて、塞ぎ込んでる女の子って、もしかして……哀ちゃん？


博士にならまだ心を許してた気がするんだけど……原作と違ってる…？




｢お願いAお姉さんっ!!!｣


｢………うん、わかった。でもちょっとだけだよ？私まだ風邪菌持ってるかもしれないし。｣


｢ありがとう!!!｣



そうして手を引っ張られる私。

風邪菌持ってるのは突っ込まないんだなぁ。

まぁマスクしてるから分かるのか。



降谷さんとの約束は破りたくないけれど、


哀ちゃんが塞ぎ込んでる理由はきっとお姉さんである彼女が亡くなったから。


彼女を救えなかった私に出来るのはこの事くらいだし……


少し話したらすぐ帰る。



私はそう決めて阿笠邸へと入った。

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