第６話 ページ7
パーティー会場に着いてまずおじいちゃんをママと探した
母「あ、居た居た、お父様」
祖父「ん？やぁ来たっ･･･」
おじいちゃんは何故か私を見て息を飲んで固まった
なんで？
A「おじいちゃん？」
祖父「っ、すまない、若い頃のあいつにそっくりで驚いた」
母「あ、お母様？ｼﾞｨ･･･言われてみれば確かに若い頃のお母様にそっくり･･･」
A「私がおばあちゃんに？」
母「ええ」
私が、おばあちゃんに･･･
嬉しいな･･･
祖父「それより何故ベールを？」
A「私が華月の人間ってまだバレる訳にはいかないから」
祖父「それなんだがA･･･今日お前の事を紹介しなければならなくなった」
話によると、元々今日は色んな会社の社長、代表取締役が日本だけではなく、海外からも来るらしい
海外の人には直接私と会って紹介は中々出来ない
だから今回跡を継ぐことだけを伝えたいという･･･
A「確かに筋は通るね･･･わかった、なら誠也、すぐに社長を呼んできて」
誠也「かしこまりました」
数分後
誠也「お連れしました」
A「ありがとう、おじいちゃん、ママ、少し話をしてくる」
社長「Aちゃん･･･？」
A「こっち」
社長の手を引いて会場を一旦出て、別室に
A「ごめんなさい社長、突然パーティーに誘ったりして･･･」
社長「それは大丈夫だよ、どうしたんだい？」
A「単刀直入にお伝えします
私を今年いっぱいで芸能界を引退させてください」
社長「引退っ！？まっ、待ってAちゃん！それは一体どういう！？」
A「実は･･･」
社長「･･･そうか･･･Aちゃんは家を選んだんだね」
A「はい、いままで迷惑かけてきて、まだワガママを続けたいとは思いません、母が父と離婚したときから少しずつ決心はしてたんです、だから」
社長「っ！･･･そうかい･･･君が自分の心に従って決めたなら僕は止めないよ、けど絶対忘れないで、僕は君の味方だから」
ｷﾞｭｰ
社長「いままでよく頑張ったね、ありがとう」
A「っ、っ此方こそっ、私をっ、っ･･･拾ってくれてっ、ありがとうございましたっ！･･･っ｣
A「会場に戻りましょうか｣
社長「先に戻ってていいよ、僕はもう少し落ち着いてから行くよ｣
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作者名：さっちゃん | 作成日時：2016年12月3日 1時
