第48話 ページ50
私を抱きしめてる千の腕が微かに震えていた・・・
そんなに、心配してくれたんだ
A「誠也にも言われた・・・
ごめん、心配かけて」
千「痛くない?」
A「、大丈夫だよ」
千「・・・取っても、いい・・・?」
A「・・・誠也」
ついさっき部屋に入ってきた誠也に問うと渋い顔をしたけど
誠也「・・・話が終わったらちゃんとお呼びください、巻き直します」
A「ありがとう」
遠回しに外すついでに話せ、そう言って誠也は私の部屋を出ていった
千「痛かったら言って」
そう言うと私の頭に巻いてある包帯を取ってく千・・・
やっぱり、見られると思うと少し恐い・・・
無意識に手をグッと握っていたのか千の手が重ねられて
千「大丈夫、どんなに酷い怪我でもアザでも僕はありのままのAが好きだよ」
A「っ///」
私、こんなに千に愛されてたんだ・・・
そう思うと自然と力が緩んだ
そして包帯を取り、ガーゼを外すと千の顔は酷く歪んだ
千「痛くない訳ないだろ、こんな・・・」
さっきの問に対してか・・・
A「確かにちょっと痛いけど、過去の痛みに比べたら非じゃないの」
千「過去の、痛み・・・?」
A「そう、私が隠し続けてきた、誰にも知られたくない過去・・・」
千「・・・聞かせて、どんな過去でも僕は受け止めるよ、君の痛みなら尚更」
A「ありがとう千・・・」
そして私は小さい頃、病気になり始めた頃からゆっくり、一つ一つ話した・・・
そして・・・
A「これが私の過去、幻滅した?」
千「するわけない」
ギュッ
千「君が今もその痛みに苦しんでるなら君の安らげる場所になる、だから・・・泣いていいよ」
っ!なんでいつもアンタは・・・
私は千の言葉に糸が切れたように涙が止めどなく流れた
そんな私を千は落ち着くまで抱きしめてくれた
A「ごめん、服・・・」
千「大丈夫だよ、これくらいすぐ乾くよ」
A「ねぇ・・・ほんとに千は私を好きっ、んっ!?」
チュッ
千「好きだよ、愛してる、これだけは何があっても譲らない」
今・・・唇にっ・・・
千「答え聞く前にキスしてごめんね、でもこれくらいのご褒美は欲しいな」
そう言って笑う千はとても妖艶で、反論できなかった・・・
※続編行きます!
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作者名:さっちゃん | 作成日時:2016年12月3日 1時