第47話 千side ページ49
ー千side続きー
あぁ、懐かしい
僕とAが初めて共演したドラマ・・・
誠也「懐かしいですか?」
千「!?、うん、凄く懐かしい・・・これをきっかけに僕はAに恋をしたから・・・」
誠也「!?、この時から、ですか・・・」
まぁ、驚くよね、もう4年半前の作品だしね
でも僕の中には鮮明に残ってる・・・
この写真、海をバックに撮ったこの時のセリフは特に
『貴方なんか好きにならなきゃっ!・・・こんな苦しい思いしなかったのにっ・・・
・・・好き、大好き・・・』
この台詞を言うAはとても綺麗で、優しくて、儚くて、人魚姫のように泡になって消えてしまいそうな、そんな印象が僕の中にずっと残ってる
あ、ちなみにこのあと僕とAのキスシーンだったんだよね
誠也「さっ、行きましょう」
千「あぁ、ごめんね」
もっと進んでいくと、これまで演じてきたアニメキャラ、女優としての姿、グラビア写真が沢山綺麗に額に入れて飾られてた・・・
そして僕が知らない写真が何枚かあった
欲しいなぁ・・・
誠也「着きましたよ、寝ていると思うので静かにお願いします」
千「わかった」
ガチャ・・・
部屋に入ると月明かりがAの眠っているベッドを照らしていて、まるで眠り姫のよう
誠也「ただいまお飲み物をお持ちしますので、くれぐれも手を出さないように、では」
パタン
僕って寝込みを襲うタイプに見えるのかな・・・
ちょっとショック・・・
ベッドサイドに置いてあるイスに座ってAを見ると
顔には包帯が巻いてあって痛々しい姿で眠るAの姿が
千「なんて姿に・・・」
そっと包帯の巻かれている方の頬を撫でると
A「んっ!・・・ん、ぅ・・・、千・・・?」
寝惚けた片目が僕を写した
あぁ、なんて可愛いんだろ・・・
千「おはよう僕の眠り姫」
A「ん・・・おはよ・・・」
あれ、つっこまない、まだ寝惚けてる?
起き上がったAは服が乱れていて色気があって、思わず誘惑されそうになるよ
A「・・・ん?あれ?なんで千が家に?」
千「今頃?誠也さんに無理言って連れてきてもらった
それより」
ギュッ
千「顔に怪我なんて・・・Aはバカだ・・・」
ほんと、愛してる子の顔に傷なんて、見たくないよ・・・
ー千side終ー
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作者名:さっちゃん | 作成日時:2016年12月3日 1時