メンバーにたった一人の女の子 〜短編集〜 ３ 〈フィッシャーズ〉

2つ目！ ページ47

朝起きると

『はい！フィッシャーズのAです！今日はですね〜朝ごはんを作りたいと思います！』

カメラに向かってなにか喋ってた

眠くて頭が起きてない俺は、テクテクと歩いて行き、Aに抱きついた

マサイ
「おはよ〜……ふぅぁ……」

『あ、おはよ。顔洗ってきて』

マサイ
「何してんの〜…？」

『動画撮ってるの。ほら顔洗ってきて』

マサイ
「はぁ〜い」

ん？動画？

メインチャンネル？セカンダリ？

顔洗ったついでにポケットからスマホを出してチャンネルを見てみると……

マサイ
「cookingチャンネル？これ……」

説明欄？のとこを見てみると……

"忙しい時だって手抜きは一切しません！メンバーの体調管理はご飯から！簡単だからやってみてね！"

なんとも……Aらしい…って！？

マサイ
「A！この動画って……」

『あ、私のチャンネル。また解説しちゃった』

マサイ
「踊りに料理に……すごいよぉ！」

思わず、抱きしめた

『わぁwちょ、焦げちゃうってww』

マサイ
「ごめんごめんww」

手際を脇から見てるんだけど……早すぎる…！

しかも、ちゃんとカメラに説明しながらw

これ……俺でも出来そうw

『そうだよ！まぁもっと言っちゃえば……』

マサイ、A
「『シルクでもできる！あっww』」

ハモったww

盛りつけまで綺麗

席に座ってからカメラに向かって

『はい！今日の朝ごはんはフレンチトースト！ほんとに簡単だからやってみてください！アレンジもできるような感じでやってるので！コメント待ってます！Thank you for watching！』

そう言って、カメラをとめた

マサイ
「発音良〜」

『そりゃ、向こうにいたしwwさ、食べよ』

一口食べると……

パンによく染み込んでる卵液

口の中に広がる卵の風味

絶妙にマッチするベリーソース

美味い……それしかない……美味すぎる

カシャ

マサイ
「ん！？」

『Twitter行きですww』

マサイ
「いいよww」

後で見たけど……

『朝ごはんを食べてるマサイ。こんなふうに食べてくれるなんて……嬉しいですなw料理にも気合いが入るぜ！(マサイが美味しすぎてうっとりしてる写真)』

コメントには

「彼女目線んんん！」
「マサイ、幸せかよ！」
「食べたいー！」

なんて、色んなコメントが来てた

だって、ほんとにおいしいんだもーん！

俺もやってみよw



Dear アイス
Thank you for your Request！

日課？w→←ランドセル

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す