メンバーにたった一人の女の子 〜短編集〜 ３ 〈フィッシャーズ〉

新たな家族 ページ42

家に帰ってきたら、マサイが見知らぬ動物と触れ合ってた

いや……猫みたいだけど……

誰の？

預かってるのかな…

『マサイ』

マサイ
「お！来た来た！いきなりですが！新しい家族だよ！」

そう言って、その猫を抱き上げた

『ちょ、違うでしょ？預かってる子だったらいつぐらいにご主人は帰ってくるの？』

マサイ
「違うってwほら！」

目の前に持ってこられて……

その子を抱いた

ぺろぺろと舐めてくる

マサイ
「ほんとにわかんない？」

『うん…』

マサイ
「ずんだ！」

部屋の奥からテトテトと歩いてきたずんだ

『え…？ずんだ？てことは……』

マサイ
「ずんだの妹だ！」

『妹！？この子が！？』

黒っぽい毛並みに、黄色の眼

ふむふむ……

マサイ
「おw名前を考えてるの？」

『みたらし……ごま……ずんだ……あ！』

マサイ
「お！なんでしょうか！」

『この子は……』

(ドラムロール)

じゃん！

『あずき！』

マサイ
「おお！ていうか……全部団子とか餅が後につくんだなw」

『だって、統一してるもんw』

マサイ
「ふはっwそうなんだな笑。でも、Aがつけた名前ならどんな名前でも気に入ってるさ！な！あずき！」

にゃん！

なんか、すっかりマサイに懐いちゃってw

その日の夜

『あらww』

マサイの枕元の傍には、黒の毛玉w

あずきね

『あらwずんだも？』

ギシ…と、布団の上に乗ってきたずんだ

入る？と聞くと布団の中に入って頭だけを布団から出した

ずんだに妹がいたなんてw

『お姉ちゃんねw』



Dear アイス
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