メンバーにたった一人の女の子 〜短編集〜 ３ 〈フィッシャーズ〉

夫婦喧嘩 ページ16

私ら、全然喧嘩してないように見える？

いやいや、些細な喧嘩はしてるんよw

堂々と言うなよ！ってw←

でもね……

……

打ち合わせに行って帰ってきた日

色々積み重なって、ちょっと疲れてたんだ…ちょっとじゃない…相当だね苦笑

マサイ
「A〜、夕飯まだ〜？」

いつも子供たちの面倒とか遊んでくれてるのはマサイだけど…

その言葉がちょっと気に触れちゃった

『マサイが作ってくれてもいいんだよ？』

あ、声質的にキレ気味だったかも……

マサイ
「A、怒ってない？」

げっ…

『…何も……何でもいい…？』

マサイ
「昨日、チャーハンって言ってたぞ？ママのチャーハン美味しもんな！」

蓮
「うん！」

そうだったっけか……

はぁ…

疲れるとため息が多くなってしまうのは私の悪い癖…

マサイ
「怒ってんじゃん」

『別に怒ってないよ…』

マサイ
「俺、何かした？」

その一言が、張り詰めてた糸をプチンと切った

『何もしてないってば…！』

マサイ
「なっ…なんだよ……」

『子供らの面倒とか見てくれてて本当にありがとうって思ってるけど……夕飯とかたまにはマサイが作ってくれてもいいんだよ！？いくら昨日言ったからって…押し付けなくてもいいじゃん！』

マサイ
「そ、そんな…押し付けるなんて言ってねぇだろ？」

『疲れてんだよ、こっちは！』

すると、蓮が私の手とマサイの手を繋いで間に立った

蓮
「僕…パパとママのチャーハン食べたいな！」

マサイ、A
「『え？』」

蓮
「ママが作ってくれるチャーハンね、凄く美味しい！パパが作ってくれるのも美味しいんだ！でも…パパとママのチャーハンは食べたことないし……合わせたらもっともーっと！美味しくなる！って考えたの！」

蓮……

マサイと目が合って、ぷはっwと吹いた

『ごめん。言い過ぎちゃったね…』

マサイ
「俺もごめんな…よし、2人で夕飯作るかw」

『そうね！久しぶりにって感じかもw』

マサイ
「指怪我するなよ〜」

『こっちのセリフだわw』


些細な喧嘩があっても…すぐに収まってます…w

蓮が大人すぎて、頭が上がらないこともあるかも…苦笑


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