メンバーにたった一人の女の子 〜短編集〜 ３ 〈フィッシャーズ〉

インフル！？ 1 ページ11

ピピピ…

『えっ！？39.5！？』

蓮の体温を測ったら、そう数字が出た

マサイ
「A、これ……風邪じゃねぇ気がする……」

『うん…蓮、幼稚園お休みして病院行こう』

蓮
「うん…」

熱が高いせいか、歩く時にふらふらしてる蓮

『シルク、動画撮るのちょっと待ってもらってもいいかな？』

シルク
「おぅ。じゃあ、編集してるわ」

マサイ
「行くか」

蓮を抱いて、マサイの車に乗りこんで、病院へ向かった

……

ガチャ

「『ただいまー』」

シルク
「おかえりー。俺の家じゃねぇけど…wどうだった？」

マサイ
「インフルだった」

シルク
「ま、まじ！？」

『うん…予防注射前に発症しちゃったから…流行ってるし……それに、子供だからな……はぁ……』

マサイ
「蓮、しばらく幼稚園行けないね…」

『元気になって、お医者さんが行ってもいいですよって言われたら行こうっか！』

蓮
「うん！」

ベッドへ蓮を連れてった

『ゲホッゲホッ……』

シルク
「咳、大丈夫か？」

『冬だし……風邪かな…』

マサイ
「Aも、しっかり休まないとな」

『そうだね』

シルク
「俺、様子見てくるよ」

『あ、シルク。これお願い。お粥とか作っちゃうから』

マサイ
「スポドリとか買ってくるな」

手渡したのは、冷えピタ

シルク
「………はい」

部屋に入ったのを確認して、そーっとドアの隙間から見る

シルク
「うわぁぁ…うえっ…手に着いた……」

蓮
「冷たい…」

なんとか貼れたみたいで、蓮が気持ちよさそうに目を細める

蓮
「シルク」

シルク
「ん？」

蓮
「兄クのところに遊びに行きたい…」

シルク
「実はな…兄貴もインフルになっちゃって…暫くはお外に出れないんだ」

蓮
「兄ク、大丈夫？」

シルク
「大丈夫。蓮くんも早く治さないとな」

蓮
「うん」

お、お兄さんもインフルになっちゃったのか…

ドアを開けてお粥を持って行って、蓮に食べさせた

蓮
「おいしぃ……」

『まだあるから、食べたくなったら言ってね？』

蓮
「うん。パパは？」

『蓮のためにアイスとか買ってきてくれるみたいだから、もう少ししたら帰ってくるよ』

蓮
「やったーw」

マサイが帰ってきたのはいいけど…

『買いすぎ…食べたいからでしょ？』

マサイ
「…バレました？」

1週間と少しして、医者に行って幼稚園に行ける許可が降りた

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