記憶 ページ47
小夜左文字の目は揺るがず、少女をしっかりと捉える。
少女の綺麗な瞳が小夜左文字はじめ、刀剣達を視界に捉える。
陽の光を浴びて、際立つ艶のある黒髪と、宝石のような青と黄色のオッドアイ。
加州清光
「まさか…って俺も思った。でも、それしか考えられなくて」
山姥切国広
「今、確かに…「主」と言ったのか…?」
頷く小夜。宗三たちも驚いて、少女を見る。
少女も刀剣を見返すと、何か言葉で表すには難しいような感じが伝わってくる。これは…あの時と同じだ。
『みんな』
発せられた言葉は、さえずりのように透き通る声だった。
そして感じる、少女から溢れ出るような霊力を。
歌仙兼定
「主…っ…」
『歌仙、皆によく作ってたみたらし団子食べたい』
歌仙兼定
「もちろんだ。すぐに作るよ」
『ありがとう』
歌仙兼定はじめ、料理を手伝う刀剣達が数振り厨へ。その他の刀剣は少女に飛びついたり話したり、叶わぬと思っていた再会を喜んだ。
今剣
「あるじさまは、あるじさまはなんですよね?」
『うん、私は私だよ』
和泉守兼定
「猫のことは覚えてるのか?」
『ぼやーんとしてるね。けど、皆のことは記憶に鮮明に覚えてたよ』
ボロボロだった本丸をたった一人で直して、自分たち刀剣も治して、演練でも無敗で…
髭切
「よくよく考えれば凄いことだよね」
膝丸
「兄者の言う通りだ。普通じゃ考えられない」
太鼓鐘貞宗
「ほら、伽羅。なんか言えってー」
大倶利伽羅
「何も語ることは無い」
『太鼓鐘貞宗も大倶利伽羅も元気そうで何よりだよ』
すれ違う時、ポスッ…と大倶利伽羅が少女の頭に手を置く。(頭ぽんぽん)
大倶利伽羅の表情は読みにくいものの、霊力を感じ取ることが出来る。また会えて良かった、とそう言ってるのかも。
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ミライ(プロフ) - まーちゃんさん» コメントありがとうございます。構想は練っているのでいつかは文字にして書きたいと思います。 (4月24日 0時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - とても面白かったです。 できたら学校でいじめられてる子がブラック本丸の審神者になる﹆そう言う夢小説が読みたいです 出来たらで大丈夫です。これからも頑張ってください (4月24日 0時) (レス) id: 6350c1876f (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - ローズクロスさん» ありがとうございます! (4月22日 21時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
ローズクロス(プロフ) - 完結おめでとうございます!読み始めてから毎日、更新を楽しみにしてました☺ (4月22日 21時) (レス) id: 928643df23 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 赤瑪瑙さん» ありがとうございます! (4月22日 21時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミライ | 作成日時:2024年1月26日 0時