黒猫審神者の本丸日誌【刀剣乱舞】

猫、見送る ページ39

今剣
「わぁ！すごいです！あるじさま！」


怪我をして帰ってきた今剣にそっと触れると、一瞬で怪我が治る。


岩融
「凄まじい霊力だな」

今剣
「まえもおなじところにいったんですが、じかんそこうぐんがつよくて…」

岩融
「時間遡行軍も強くなっている。折れずに帰ってきたことだけでも十分だ」


主(黒猫)に手入れしてもらったが、以前その表情は暗いまま。
同じ場所に行ったのに、また怪我して帰ってきたとなれば、強くなったのに…と思う自分が惨めに感じることもある。


今剣
「ぼく、きめました。あるじさま、しゅぎょうにいかせてください！かならずいまより、もっとつよくなってかえってきます！だから！」

__にゃぅ


今剣の姿勢を見たのか、「わかった」と言うように鳴いた主(黒猫)。


……


へし切長谷部
「気を付けてな」

大和守安定
「頑張って！」


見送りに来た主の前に歩み寄る今剣。しゃがんで頭を撫で、抱き上げ、胸に顔を埋める。


今剣
「しばらくあえなくなってしまうので、あるじさまをモフりますね！〜♪(ﾓﾌﾓﾌﾓﾌﾓﾌ…)よし。それでは、いってきます！」

__んにゃおぅ


チリンチリンと鈴の音を鳴らし、今剣が行った場所に背を向けて、いつもの日向ぼっこをする場所へ向かう主。


加州清光
「あーるじっ」

__ん"ん？

加州清光
「ははっ、何その声。可愛いなぁ〜」


ゴロゴロと喉を鳴らす主。


加州清光
「今剣、大丈夫かね」

__んわぁぉん

加州清光
「そっか」


きっと、「今剣なら、必ず強くなって帰って来る。大丈夫」と、主は加州清光へ伝えたんだろう。

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