猫、ご褒美を貰う ページ34
燭台切光忠
「主!歌仙くんから聞いてるよ。ほら、召し上がれ」
おやつをぺろりと食べて、夕餉の時間には燭台切特製の鰹節がのったご飯が出て来た。お風呂入って乾いたばかりのふわふわな毛並みを撫でる燭台切。
__にゃあん
燭台切光忠
「美味しいかい?良かったよ。お風呂頑張ったもんね」
三日月宗近
「これはこれは、主と燭台切。おや、食事中だったか?邪魔したな」
燭台切光忠
「いやいや、構わないよ。歌仙くんがお風呂に入れてくれたおかげで、主の毛並みがふわっふわになったと思わないかい?」
三日月宗近
「艶もあるな。どれ、じじいが撫でてやろう」
ゴロゴロと喉を鳴らす主(黒猫)。青と黄色のオッドアイが三日月をじーっと見つめる。
三日月宗近
「聞いたことがある。西洋で黒猫は不吉だったり災いを呼ぶと。だが、そういったことを追い払い幸福を呼び込んでもきてくれる。左右で色が違う瞳は稀で、存在自体が希少ともな」
燭台切光忠
「何でも知ってるんだね。確かに主が来てくれたから、ここの本丸には幸福が舞い込んできたのかもしれないね」
三日月宗近
「そうだな」
ぺろりとご飯を食べ終えた主(黒猫)は、あぐらをかく三日月の膝の上に乗り、更にゴロゴロと喉を鳴らしている。
三日月宗近
「俺の膝の上は気持ちいいか?」
__んにゃぅぅ
三日月宗近
「はっはっはっ、可愛いな」
燭台切光忠
「綺麗に食べてくれて嬉しいよ。ありがとね、主」
__にゃん
向こうからタタタッと、複数の足音が聞こえてくる。三日月を囲むように座る仔虎たち。
三日月宗近
「おや、主。仔虎たちが遊んで欲しいらしい」
チリンチリンと鈴の音を鳴らして、仔虎たちと走って行く主を見送る三日月。
五虎退
「あ、あの…虎くんたち来ませんでしたか?」
三日月宗近
「先ほど、向こうへ主と走って行ったぞ」
仔虎たちの後を追う五虎退を見て微笑む三日月だった。
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ミライ(プロフ) - まーちゃんさん» コメントありがとうございます。構想は練っているのでいつかは文字にして書きたいと思います。 (4月24日 0時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - とても面白かったです。 できたら学校でいじめられてる子がブラック本丸の審神者になる﹆そう言う夢小説が読みたいです 出来たらで大丈夫です。これからも頑張ってください (4月24日 0時) (レス) id: 6350c1876f (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - ローズクロスさん» ありがとうございます! (4月22日 21時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
ローズクロス(プロフ) - 完結おめでとうございます!読み始めてから毎日、更新を楽しみにしてました☺ (4月22日 21時) (レス) id: 928643df23 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 赤瑪瑙さん» ありがとうございます! (4月22日 21時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミライ | 作成日時:2024年1月26日 0時