猫、追い払われる ページ28
「よろしくお願いします!」
蛍丸がどっさり持ってきた通達は、見習いを行かせたいというものがほとんど。だが刀剣は考えた、何故ここへ?
審神者の仕事を教えるのは主(黒猫)は不可能。なかなか答えが出ず、そんなこんなで、見習いが来てしまった。
といっても、ここに見習いが来るのは初めて。
「ここの審神者の方に挨拶をしたいのですが…」
三日月宗近
「主なら居るぞ」
審神者の部屋の真ん中の座布団に座り込み、毛繕いして、__にゃぁんと鳴いた黒猫。目を丸くして黒猫を見つめる見習い。
「ま、まさか…この黒猫…?」
三日月宗近
「お主も感じるだろう、溢れるほどの霊力をな」
へし切長谷部
「そういうことだ。審神者の仕事は俺たちが教えよう」
乱藤四郎
「主!向こうで新しい組紐作ったんだ!見に来てよ!」
チリンチリンと音を立てて、審神者の部屋を出て行った主(黒猫)。
へし切長谷部
「ここでは他の本丸と少々勝手が違う。報告書などは隊長となった刀剣が作成してくるという方法だ。部隊や遠征決めは主が行う」
巴形薙刀
「だが、猫だからと侮ってはいけない。崩壊しかけていたこの本丸や俺たちを、主だけで綺麗に直してしまった。他の審神者には到底出来ないだろう。それは、主が特殊だという証拠だな。ここでは自分が主を任された時、どのようにすれば良いかさえわかってくれればそれでいい」
「が、頑張ります!よろしくお願いします!」
そう言うと見習いは長谷部や巴形に聞いて、審神者の仕事はどのようにするものなのかを教えてもらう。
「それにしても、凄いですね。あの黒猫、たった1匹で…」
加州清光
「ほーんと。感謝してるんだけど、それが伝わってるのかわからないんだよね〜」
その人に優しく擦り寄り、頑張れと言ってるような主(黒猫)。
数日経ち、見習いが帰って行ったと思ったら入れ替わるようにして別の見習いがやってきた。
だが、刀剣たちは瞬時にわかる。何か違うと。
「黒猫?ふざけたこと言わないで」
そう言うと、近くに居た主(黒猫)を追い払い、「ほら、早く教えなさいよ」と、図々しい態度を取る。
その見習いが来てから2,3日経ったある日、鶴丸の前を歩く主(黒猫)の歩き方がおかしいことに気付く。
鶴丸国永
「なぁ、主。どっか怪我してるのか?」
__んん?
鶴丸国永
「はぁ…こういう時に言葉がわかればなぁ」
と、
へし切長谷部
「何をしている!」
長谷部の声が本丸中に響いた。
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ミライ(プロフ) - まーちゃんさん» コメントありがとうございます。構想は練っているのでいつかは文字にして書きたいと思います。 (4月24日 0時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - とても面白かったです。 できたら学校でいじめられてる子がブラック本丸の審神者になる﹆そう言う夢小説が読みたいです 出来たらで大丈夫です。これからも頑張ってください (4月24日 0時) (レス) id: 6350c1876f (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - ローズクロスさん» ありがとうございます! (4月22日 21時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
ローズクロス(プロフ) - 完結おめでとうございます!読み始めてから毎日、更新を楽しみにしてました☺ (4月22日 21時) (レス) id: 928643df23 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 赤瑪瑙さん» ありがとうございます! (4月22日 21時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミライ | 作成日時:2024年1月26日 0時