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猫、堂々とする ページ27

「何あそこ。審神者居ないの?」
「それなのに参加するのね」
「あの黒猫、かわいいな」


周囲から聴こえてくる声は、明らかに自分たちのことを言っている。それでも加州たちは堂々としている。
審神者はちゃんと居るし、参加する意志はある。


髭切
「凄い注目されてるね〜」

三日月宗近
「まぁそうだろうな」

薬研藤四郎
「まさか、黒猫が主だなんて思いもしないだろうし」

大和守安定
「主はどう?ソワソワしてない?」

大倶利伽羅
「ずっと落ち着いている」

加州清光
「さっきちらっと聞いたんだけど、初戦はかなり強いって言われてる本丸の刀剣たちと戦うらしいよ」


初戦の場所へ向かう。向こうにいるのは別の本丸の審神者と刀剣たちだ。
ちらちらと視線を感じる。


大倶利伽羅
「下ろすぞ」


抱きかかえていた主(黒猫)を下におろす。
6振りをしっかり見つめる主。何か不思議な感じがする。


……


とうとう、戦いが開始される時間。皆が準備に取り掛かる。


「俺達の相手か」
「驚きだな。審神者の姿が無いぜ」


チリンチリンと可愛い鈴の音が鳴り、黒猫が姿を現す。
黒猫の姿を見た全員が、溢れ出る霊力を感じその本丸の主、審神者であることを確信する。


「勝ち負けは関係無い。自分の力を信じて、悔いの無いように全力で戦うこと」


主(黒猫)は刀剣たちにそう伝えたのだ。


……


その戦いは誰もが釘付けになるほど。どうすればあんな力が出るのかと思うほどだった。


加州清光
「おらおらおらーっ!」

三日月宗近
「どれ、俺の本気を見せよう」

大和守安定
「間合いには入らせないよ!」

薬研藤四郎
「俺は戦場育ちだから、まだまだ行けるぜ!」

髭切
「鬼じゃなくてもどんどん斬っちゃうよ〜?」

大倶利伽羅
「俺1人で十分だ」


そして、必ず終わって戻って来た時に主(黒猫)に猫吸いをしたり、こちらから擦り寄ったり、ご褒美ということでされるがままの主。
猫なのにというのは失礼だが、それでも周囲からは一際目立つほどの堂々たる振る舞い。

その後も周囲の目を気にすることはなく、次々と勝利を収め、無敗で本丸へ戻ってきた。


へし切長谷部
「主!お戻りになられましたか!お怪我はありませんか!?」

蛍丸
「ねぇ、主。すんごい通達来てるんだけど」

猫、追い払われる→←猫、参加する



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ミライ(プロフ) - まーちゃんさん» コメントありがとうございます。構想は練っているのでいつかは文字にして書きたいと思います。 (4月24日 0時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - とても面白かったです。 できたら学校でいじめられてる子がブラック本丸の審神者になる﹆そう言う夢小説が読みたいです 出来たらで大丈夫です。これからも頑張ってください (4月24日 0時) (レス) id: 6350c1876f (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - ローズクロスさん» ありがとうございます! (4月22日 21時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
ローズクロス(プロフ) - 完結おめでとうございます!読み始めてから毎日、更新を楽しみにしてました☺ (4月22日 21時) (レス) id: 928643df23 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 赤瑪瑙さん» ありがとうございます! (4月22日 21時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミライ | 作成日時:2024年1月26日 0時

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