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両想い ページ36

夜、風呂入った後



不死川
「A」

『はい』

不死川
「風呂入ってきていいぞォ」

『では、お言葉に甘えますね』



……

一緒に寝ねぇかァ?と誘ったのはいいものの…

俺、なんか変なこと言ったか…?

頭の中は…大丈夫だァ

純粋にAと寝たいから

っ…り、両想いに、なったっていっても

そ、そんな下手に手を出す男じゃねぇぞ…俺ァ…



『実弥様。私です。Aです。お部屋失礼します』



すーっと、襖を開けてAが入ってきた

髪は濡れたまま

少しはだけてる首元

火照って少し赤くなってる顔

やばい…



『実弥様。あの…』

不死川
「ん?」

『ご迷惑でなければ…髪を乾かして頂けないでしょうか……片手ではやりづらく…』

不死川
「わかったァ」



ぽんぽん(ここに来い)と布団を叩けば

すすっと歩いてきて、正座して俺に背を向ける



不死川
「違うだろォ」

『え?』

不死川
「こっちだ。こっち向けェ」



正面へ向けた拍子に、目が合った

髪と同様、宝石のような透き通っている綺麗な瞳…

あっ…、な、何ボケーッとしてんだ俺…

頭に乗っかっているタオルに手をかけ、わしゃわしゃと乾かす



『…ックション!』

不死川
「俺の掛けとけェ」



着物の上から着ていた羽織物をAに掛ける

途端にふにゃっと笑うA



『ありがとうございます。こんな役立たずな私のお願いを聞いてくださるなんて……っ?』



俺はAの唇に人差し指を置いた

突然の事で固まるA



不死川
「誰が"役立たず"って言ったかァ?俺ァ、1度もそんなふうに思ってねぇぞォ。むしろ、礼を言うのは俺の方。死と隣り合わせの世界にお前を連れて来ちまって……時々思うんだァ…出会っていなかったら、お前は幸せだったんじゃねぇかって……たくさんの人を癒して…笑顔にして…」

『やめてください。実弥様』



目の前には悲しそうなAの顔

やべっ…本音が漏れてた…



不死川
「わ、悪ぃなァ。気にしなくていいからよォ」

『……』



……



髪を乾かし終え、布団に入る



『あ、あの…布団の上からでいいので……肩の辺りを叩いて頂けないでしょうか…』

不死川
「?」

『父がそうやっていたんです……い、いえ…な、なんでもありません…』



布団を半分捲る

そこにすすっと入り込んでくるA



不死川
「ほら、寝ろォ」

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ミライ(プロフ) - ショゴマルさん» こちらこそ!ありがとうございました! (2020年3月23日 18時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
ショゴマル(プロフ) - また素敵なお話ありがとうございました! (2020年3月23日 17時) (レス) id: 173ce9f96c (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - あすみさん» 了解です!ありがとうございます!実弥様と夢主での鑑賞会的な感じでよろしいでしょうか?現パロ的な感じでしょうか?何かありますかね? (2020年3月22日 22時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 私ももう1つリクエストお願いします(>_<)アラジンを一緒に観賞したいです♪コロナウイルスの影響でバイトがなくてアラジンをレンタルして見てたら憧れましたが、大正時代だと映画はなさそうですね…小説を一緒に読む感じでお願いします(^^) (2020年3月22日 22時) (レス) id: 75f0f5ff0e (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - あすみさん» コメントありがとうございます!そうですねww (2020年3月22日 19時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミライ | 作成日時:2020年3月7日 1時

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