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おはぎ ページ35

おはぎを持っていくと

部屋の真ん中で座り込んでいるAがいた



不死川
「どしたァ?」

『い、いえ…おはぎありがとうございます』

不死川
「こしあんか、粒あんか。好きな方を選んで食っていいぞォ」

『では、粒あんを』



もきゅもきゅとおはぎを頬張るA

出会った時よりも、随分表情が柔らかくなった

いや、惚れた時よりもということだ

より、表情が豊かになってる



不死川
「餡子付いてんぞォ」

『え?』

不死川
「ほら」



口付けとともに餡子を取ると

ポッと、顔を赤くした



不死川
「その扇は?」

『実弥様がお部屋にいらっしゃるまで、舞の練習をしていたのです』



"扇、しまいますね"と、扇に伸ばした手を握った



不死川
「見せてくれねぇかァ?」

『え?で、ですが…』

不死川
「新しいのじゃなくていい。そうだなァ…俺と初めて出会った時に見せてくれた舞が見てみたい。出来るかァ?」

『初めてお会いした時……わかりました』



Aが舞う

とてもしなやかで流れるような動き

華奢な身体のせいか、扇が大きく見える



『あっ!』

不死川
「大丈夫かァ?」

『す、すみません……』

不死川
「無理しなくていい。ありがとなァ」



全部ではなかったが、見せてくれただけで十分



『申し訳ありません…』

不死川
「気にしなくていい。むしろ、礼を言うのは俺の方だァ。残りのおはぎ食っていいぞォ」

『そ、それはなりません。実弥様がせっかく作ってくださったのに…』

不死川
「だからだァ。遠慮せずに食えェ」



4つあるうち、俺はこし餡を1つ食べた

粒あんとこし餡が1つずつ残るのを、Aに譲る

けど…好物なこともあって…



不死川
「……(ジー)」

『さ、実弥様?』

不死川
「…わ、悪ィ」

『どうぞ。半分ですが』

不死川
「…貰う」



結局、粒あんを半分貰った



『実弥様。ここについてますよ』

不死川
「ん?」

『ここです。ここ』

不死川
「ん」

『え?』

不死川
「取れ」



ちゅ



『と、取りましたよ…?』

不死川
「顔赤くしすぎだァw」



ちゅ…

触れるだけの口付けをするだけで

ポポポポポポと顔を赤く染めるA

そんな姿も愛おしい

肩を抱き寄せる



不死川
「今日、一緒に寝ねぇかァ?」

両想い→←お館様



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ミライ(プロフ) - ショゴマルさん» こちらこそ!ありがとうございました! (2020年3月23日 18時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
ショゴマル(プロフ) - また素敵なお話ありがとうございました! (2020年3月23日 17時) (レス) id: 173ce9f96c (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - あすみさん» 了解です!ありがとうございます!実弥様と夢主での鑑賞会的な感じでよろしいでしょうか?現パロ的な感じでしょうか?何かありますかね? (2020年3月22日 22時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 私ももう1つリクエストお願いします(>_<)アラジンを一緒に観賞したいです♪コロナウイルスの影響でバイトがなくてアラジンをレンタルして見てたら憧れましたが、大正時代だと映画はなさそうですね…小説を一緒に読む感じでお願いします(^^) (2020年3月22日 22時) (レス) id: 75f0f5ff0e (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - あすみさん» コメントありがとうございます!そうですねww (2020年3月22日 19時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミライ | 作成日時:2020年3月7日 1時

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