解けゆく心〈フィッシャーズ〉

軽快に滑りゆく人 ページ9

リフトの降り方に注意して降りると

転ぶことなく降りれた









『人…全然いないね』

モトキ
「朝早いからね。だから思う存分沢山滑れるよ！」

『先行ってていいよ…履き直すから』

モトキ
「わかった」

シルク
「モトキ！退け！」

モトキ
「えぇ？」









振り返ると、シルクが突っ込んできてた









ぺけたん
「危ないよ〜」

シルク
「しょーがねぇじゃん…バランス崩したんだからさ」

ぺけたん
「立てる？」

シルク
「おう、さんきゅーな」

『魁…立てる？』

モトキ
「ありがと。うわっ！」

『きゃっ！』









Aの手をとろうとしたら

バランスを崩して、Aが倒れ込んできた









モトキ
「だ、大丈夫？」

『う、うん…』









ちょっと顔が赤くなったのは内緒w

履き直しの途中だったAは

しっかりと板を履いた









マサイ
「じゃあ、俺行きまーす」

ぺけたん
「俺も行ってくるね」

シルク
「よし！行くぜ！」









中級コースを滑りに行く

俺も行こ

ちょこっとでもやったから、ゆっくり滑ってると

ザザザッ！ザザザッ！と

雪を巻き上げながら滑り降りて行く人…









モトキ
「A！？」









坂の途中で

ゴーグルが緩かったのか締め直すA

んで、さっきと同じ滑り方で滑っていく









ぺけたん
「えっ…Aだよね？」

マサイ
「う、うん…」

シルク
「かっこよすぎ…」

モトキ
「(･д･｡)ポカーン」









全く想像がつかなかった…

坂の下まで滑ってったA

振り返って、俺らに手を振る

いや、俺に手を振る

俺も手を振り返した

飛び跳ねながら手を振るのとか…

可愛すぎだから……

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