解けゆく心〈フィッシャーズ〉

指を絡めて ページ41

やっと伝えられた俺の想い

Aのお母さんに会った

病気の方は少しずつ良くなってるみたい



モトキ
「A」

『うん？』

モトキ
「これからよろしくね」

『うん！そ、その…』

モトキ
「うん？」

『お嫁さんにしてくれて、ありがとう…』



顔を真っ赤にしながら言うから

俺まで赤くなる



マサイ
「お熱いですのぉ〜」

モトキ
「まじまじと見んな！」

マサイ
「ほんとにおめでとう。よかったな！」

『ありがとう』



車に戻ってきても

ずーっと手を繋いでる

指を絡めて…



『魁』

モトキ
「ん？」



トサッと

俺の肩に寄りかかってきた

ぎゅっと俺の腕を抱え込む

すぅ…と寝息が聞こえてきた

あ、今日退院したばかりだったもんな

帰ったらゆっくりさせてあげよう



マサイ
「モトキ」

モトキ
「ん？」

マサイ
「信頼されてるな」

モトキ
「うん」



Aの安堵の表情が

心から俺を信頼してくれてる事の証

プロポーズも成功した

ほんとによかった



モトキ
「帰ったら、報告の動画撮ってもいい？」

マサイ
「もちろんだ。でも、賛成の人もいるけど…」

モトキ
「わかってる。アンチもいるってことを。そういう人たちからも守るって意味で、プロポーズしたんだから」

マサイ
「かっこいいじゃん」

モトキ
「当たり前だよ。俺の大切な人だから。ほんとは、誰にも見せたくないくらいなんだけどねw」

マサイ
「あははっw」



隣ですやすやと寝てるA

そっと髪を撫でた

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