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放課後の時間 1 ページ4

放課後…どうせ家に帰っても結局一人…

職員室の前を通った時、烏間先生の声が聞こえた

殺せんせーの声も…

コンコン

ドアをノックして、中に入る

殺せんせー
「おや、どうしましたか?雲母さん。」

『殺せんせーにではなくて…その……』

烏間
「俺にか?」

『は、はい。あの…練習したいです。今から…』

烏間
「今から?家に帰らなくて大丈夫なのか?」

『帰っても結局一人なので…親はあまり仕事で帰って来れないんです…烏間先生!無理を承知で放課後特訓をお願いします!』

頭を下げた

烏間
「いいだろう。時間は1時間半ほどだが、それでもいいか?」

『はい!ありがとうございます!』

着替えるのは面倒だったので、ジャージの下をスカートの下から履いて動けるように

烏間
「今日やった体育の内容をぱぱっと教える。出来そうか?」

『頑張ってみます!』

ナイフの振り方や構え方、軽い手捌きを一通り教えて貰った

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

雲母A…今日が今学期初めての登校日

出会って話してみたが…第一印象は…

”何を考えているか分からない”……

渚くんや茅野さんと話していたが、あまり笑顔を見せない

笑顔だったとしても、心からではないな…

俺が教えたナイフの構え方なども、飲み込みが早い…いや、早すぎる

まぁ、個人差があるのだろうと思ったが…

教えて貰っている時は、どこか嬉しそうで…夢中になっていた

烏間
「一通りやったが、どうだ?」

『ここは、こっちにシュバッて振れば大丈夫ですか?』

烏間
「大丈夫だが、その一手だけでは見抜かれる。だから、次にまたその次にと様々なパターンを考えておくんだ。」

『なるほど。じゃあ、もしこう来たら…?』

彼女の積極的な意欲にも頭が上がらない

烏間
「課題は終わってるのか?」

『休み時間に全部終わらせました。烏間先生と放課後に特訓して貰いたくて…』

烏間
「そんなに特訓したいのか?」

『楽しそうなことを見つけられたので、夢中になってやりたいんです。やるからには完璧にやりたくて。』

暗殺を…楽しそうなことと捉えている

烏間
「そうか。最後に今日の復習として、俺にナイフを当ててみろ。」

『わかりました。…行きます。』

な、なんだ…俺の周りの空気が変わったような…

辺りが薄暗くなってきてたこともあって…

烏間
「なっ!危なかった……」

油断をすれば当てられていたかもしれない…

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作者名:ミライアル | 作成日時:2019年5月12日 22時

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