58、夢か現実か side-F ページ14
K「んー……」
男がモサモサと動き出した。
K「雨かな……雨宿り、しなきゃ……
濡れちゃう……」
寝ぼけてるのか。
頬に幾粒も落ちる俺の涙を
拳でしきりと拭いペロリと舐め、
プルプルと顔を振った。
その仕草は、まるでワンコ。
目をパッチリと開けて呟いた。
K「ん……太輔え……」
俺の名前を呼んだ。
語尾の伸ばし方まで
みっくんにそっくりだった。
脇腹の大きなアザ、拳の傷、赤いレザーの
バングル、カットしたての髪……
全てがそれを示している。
F「ワンコは、みっくんなんだね？」
微笑んで頷く。
K「おいで。」
みっくんが、手を差し出して腕を広げた。
そこへ身を預けても
夢は覚めないだろうか。
怖くて一瞬躊躇した。
K「イイから来いって！」
手首でチャームがキラリと光った。
恐る恐る身を重ねてみる。
途端に痛いくらい力強く
二本の腕が巻き付いてきて、
耳元でチャームが鳴る。
チャームは首筋に触れて、ヒヤリと
冷たかった。
反して、重なった肌は温かい。
様々な感覚が一つ一つリアルで、
このシチュエーションが現実だと
信じられる気がした。
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kyumapi(プロフ) - たいちゃんらぶさん» ありがとうございます。別な時間軸のシンクロ、チョイチョイ入れておりました。気付いて下さって嬉しいです。僅かな違いで分かれる時間軸なのでシンクロ皆無でも面白くないかなあと。今年も大変お世話になりましたm(__)m (2017年12月26日 10時) (
レス) id: 5354a3525d (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - 茶々丸さん» ありがとうございます。やっぱり別な運命の設定をして良かったです。私自身も何かホットしました。擬獣化みっくんは可愛いんですけどね(〃▽〃) 普段表に出てこない太ちゃんのみっくん好き好き状態は、想像して書くのが楽しいです! (2017年12月26日 10時) (レス) id: 5354a3525d (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - 輝来さん» ありがとうございます。キスメンちゃん達の絆は独特だと思っています。逆境の多いGのせいでしょうか。兄組が弟組に一生懸命ローラーを教えたっていう体育会系兄弟感もまた独特です。7人は今もまだギュッとして頑張ってるんでしょうね。 (2017年12月26日 10時) (レス) id: 5354a3525d (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - みきさん» ありがとうございます。メンバーが一人も欠けること無くグループがずっと維持されていくのは、当たり前ではないんですよね。ここ数年、そんな思いもひしひしと感じます。7人が7人でいてくれる事に感謝しつつの年末です。 (2017年12月26日 10時) (レス) id: 5354a3525d (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - なぁとかｷｭﾝｷｭﾝとかいろんな衝動にかられました( ;∀;)別な時間軸同士のｼﾝｸﾛ･･感じておりましたーさすがだなぁ･･って思いながら!!( *´艸｀)いつも素敵なお話で癒されております。ありがとうございます (2017年12月24日 19時) (レス) id: eaab40e8e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kyumapi
| 作成日時：2017年12月12日 16時
