35、クレンジングオイル side-F ページ37
K「ここはマハラジャのプライベートスペースみたいなモンなんで、リラックスしてよ。
こっちの方が静かだから落ち着くだろ?」
マハラジャのためのスペース?
イイ響きじゃねえか。
奥の方に金色の洗面台が見える。
手前に、贅沢そうな二人掛けのソファーとローテーブルのセットが、オリエンタルなラグの上に置いてあった。
マハラジャの私室的な内装で造られてるんだろうか。
そもそも、何を以って「インド風」なのか良くわからないが、こんなスペースを与えられ、単なる仕事上の設定だとしても「マハラジャ様」と奉られていたら、人間おかしな勘違いをしてしまいそうだ。
それは芸能人にも言える事。
勧められるままに、俺はソファーに座った。
K「あの……サーセンでした。」
その顔で謝られてもな。
K「俺が拭いてやろうか。」
当然だろ、お前のミスだ。
しかし言い方。
F「拭き取るのは溢れたシャンパンより、そのドラキュラメイクが先だよ。」
K「へ? パンツじゃなくてこの顔?」
F「俺の私服に白塗りメイクが付いたら最悪だ。
一点モノだからな。」
スッピンだってイイだろ?
仮装はそのコスだけでじゅうぶんだ。
てか何でわざわざ塗りたくったんだよ、せっかくの顔が見えないじゃないか。
F「ホラ、ここにちょうどメイク落としのクレンジングオイルがある。」
K「さっきしまい忘れたヤツで……」
F「俺の服を触る前に、これで今すぐ顔洗ってこい。」
K「はあ……」
バシャバシャと洗顔を終えて戻ってきた顔は、俺がずっと生で見たいと思ってきた、ナンバーワンの顔だった。
やっと会えた……
F「・・・・」
二人きりになった空間で晒された顔に、俺は思わずマスクの中で舌舐めずりをしそうになった。
何て可愛らしい顔。
一瞬言葉すら失う。
ああ……もっとコイツに俺の言う事をきかせたい。
俄然その気になってくる。
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kyumapi(プロフ) - 仙花さん» こんばんは(・∀・)励みになるコメをありがとうございます。マハラジャ様からのキャラ変を感じて頂きたく、甘〜く可愛くオネダリさせてみました。Fさんの前だけでふにゃふにゃになるKさんて、何か良いですよねー (2020年11月11日 22時) (レス) id: 52d20d0833 (このIDを非表示/違反報告)
仙花(プロフ) - こんばんは。チュウをねだるみっくんが可愛すぎて何度も何度も読み返しております///二人はどうなるんだろうと楽しみでたまりません!きゅまぴさんの作品は設定も展開も心を掴まれております! (2020年11月11日 20時) (レス) id: 2aaffd79e4 (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - まゆさん» こちらこそありがとうございます。マニアックなほどにKさんを愛するFさんを妄想するのが楽しくて、書いております。書いてる私がマニアックなのでしょーね!(もうバレてますね) チャパティ〜〜♪ (2020年10月28日 20時) (レス) id: 52d20d0833 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - きゅまぴさん、返信ありがとうございます。Fさん、期待してますよー。Fさんの変態ぶりが大好きです。F担なんでなんでも受け入れる覚悟はあります。「チャパティ」最高でした!! (2020年10月27日 20時) (レス) id: 05307fbbe2 (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - まゆさん» コメを頂き、またいつも私の作品を読んで下さっているとの事、ありがとうございます。変な設定ばかりでスミマセン。新作もやっぱり変な設定です(笑) 今日からFさん出てきますよー Fさんの役柄もお気に召して頂けますように。 (2020年10月27日 19時) (レス) id: 52d20d0833 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kyumapi | 作成日時:2020年10月25日 23時