私、柱辞めたいです[鬼滅の刃]

眠り続ける彼女 ページ23

炭治郎視点



１ヶ月。

１ヶ月、Aさんは起きなかった


しのぶさんが言うには異常だという
傷もほとんど完治していているのに起きない…



襧豆子もそうだった。



襧豆子は鬼だったから助かったのかもしれない

Aは？


鬼じゃない、普通の人間なんだ





前からまひよさんからの嫌がらせには気づいていた


巻き込みたくないという必死な匂いがしたから善逸と話し合ってそっとしておいたんだ



それが間違いだった。




あの時助ければよかったんだ





そしたら救えていたかもだというのに。




Aさんとまひよさんの事について1度、しのぶさんに相談しようとした事があったんだけど




炭治郎「Aさんの事で相談したいのですが…」

胡蝶「嫌です」



笑顔で断られてしまった



炭治郎「えっ？」




胡蝶「話は終わりですか？私忙しいので早めに終わらせてほしいのですが」




しのぶさんからとても怒っている匂いがした







炭治郎「なんでそんなことｯ!!」




Aさんは何もしていない

なのになんで……、？







疑問が頭をめぐりしのぶさんは気がついたらもう居なかった








そして今日
しのぶさんと話をしたんだけど






胡蝶「Aさんが受けた鬼からの傷はほとんど治りました。ですが目覚めないのはかなり深刻かと…」






しのぶさんにAさんの病態を教えてもらった







炭治郎「そう…ですか。」






答えてくれるとは思っていなかった

それと同時にAさんが危険な状態だと知った






するとしのぶさんが






胡蝶「……炭治郎君。眠っている彼女に語りかけてください。君ならきっと起こせます」







胡蝶「私には…無理ですが。」








炭治郎「え…？それってAに会ってもいいって事ですか…？」







胡蝶「はい。実は私も彼女に起きてもらいたいんですよねぇ…」








胡蝶「……謝りたいので」







しのぶさんはそういった



謝りたい
その言葉が本物だと直ぐにわかった



でも一刻も早くAさんに起きて欲しい
その一心で病室まで走った







勢いよく扉を開けAさんの手を握り






何回も何回も言葉をかける





何度言っても起きないAさん




それが辛くってもう大声で





「Aさん!!!!!!禰豆子やしのぶさんだって待ってる!!だからっ、だから目を覚ましてください…!!!」






そう叫ぶと


少し、








Aが笑ったような気がした＿＿

信じるのは→←記憶

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す