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「もう。なんでーなんで知ってるのー」
YC「だっからー。良い子だなって思ってたから。
見てたのっ。
見てた。
ありがと…ね。 Aヌナ。
あの頃…きちんとお礼言えてない。
このキャップは…。そ。そのお礼^^」
キャップの上から
アタマをポンポンってされて。
すこーし涙腺が緩む
下っ端で、とにかく必死だったあの頃
私に
できることなんてなくて
やれることなんてなくて
『できない、やれない。』そんな言い訳ばっかりの。卑屈な自分が嫌いだった
5人は。
自国ではないこの日本で
言葉に四苦八苦しながら
変な若いスタッフにムカつくこと言われたこともあっただろう
横柄な態度の偉い人の嫌味な勝手なこと、言われたこともあっただろう
それでも
踏ん張って。笑顔で。
本当にいつも笑顔で努力してる5人を見ていて
すっごく勇気をもらってた
すごく『ちから』もらった
私も変わりたいって思った
負けてらんないって思った
A「そう、思ったから。そう思ってたから。だからだよ。
5人からたくさんもらってたのは、私なの。
もう、もらいすぎなくらい、もらったの。
だから
私がありがとう、なんだよ✨」
「みんなが知らないところで…たくさん苦しんだでしょ?悔しい思いしたでしょ?
本当に…すごい。すごいよ。ありがとう」
JJ「Aー!!サイコー!」
ジェジュンさんにアタマをグリグリされる
ジュンスは何も言わなくて。
私の右側にすわってるジュンスを
ちらっと見ると
ジュンスもこっちを見てた
A「もらっちゃった。ど??」
ユチョンくんがくれたキャップを
被り直しながら
ジュンスにそう、聞いてみる
ジュンスの手が伸びてきたかと思うと
ジュンスはキャップのツバを持って
グッと下に引っ張る
「…っ!!ちょっとーーー!!
ジュンスーっ!もう!」
キャップが再び目深になって
私はアタマをかかえこんで
キャップを直そうとすると、
近付いたジュンスがわたしの耳元で言った
JS「Aかわいい。
それと……ありがとー」
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作者名:maco | 作成日時:2020年10月6日 15時