42〜J S〜 ページ42
フロントの前を過ぎるとき
S「あっ!ジュンスさーん!!」
声がする
誰だよ。ここで名前呼ぶの…
見るとたしか
スタイリストのアシスタントスタッフの子
今回初めてのスタッフさんだ
先輩S「ちょ、ちょっと。声。名前!
すいません…ジュンスさん」
「あ。はい。だいじょぶです…何かありましたっか?」
S「西川さん探してるんですぅ。今日失敗しちゃったこと、謝りに行きたくてぇ。西川さんしりませんかーー??」
先輩S「ちょっと…!あ、大丈夫ですから。
自分たちで探しますし、ジュンスさん
お疲れ様でした。遅くまで。
お引き止めしてすいません。」
S「ジュンスさん、もう帰っちゃいますか?一緒に飲みませんかー?上のバーで。
夜景が綺麗らしいですよ!」
「………。あ。西川さん、そこに行きましたよ?さっき会いまっした。上のラウンジバーで飲み直すって。Aさんと。」
S「は?Aさん…?
はぁー。またあの人…。」
(???)
なんでそんな言い方??
S「ジュンスさん。知ってます?Aさんの婚約のはなし!」
先輩S「ちょっと!!本当にやめなさい」
JS「えっ??」
(え。婚約?婚約って…結婚の約束だよね)
S「だってぇ…信じらんない。しゃちょーと婚約決まってるのに?今度は西川さん??
ふっ。ほんと、いい加減。」
(どういうこと?結婚するってこと?)
JS「Aさん結婚するんでっすか?トオルさんと。」
先輩S「噂です。社内の…。
社長が婚約するって噂があって。
なので本当すいません、
気にしないでください。」
そう言うと先輩Sはその子を叱りながら引っ張って行った
なんだよ、それ。
寂しそうにしてたのは
考えてるように思えたのは
そのことなの?だったら幸せなんじゃないの?
言いたくなかったら言わなくていいって
自分でAさんに言ってたくせに
話してもらえてないことに、イライラした
いや。
やきもち妬くような立場でもなければ
僕に話してないことをAに責めるような立場でもない自分に
イライラしていたんだ…
なんでもない、自分に。
48人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:maco | 作成日時:2020年10月6日 15時