36〜JS〜 ページ36
前半戦も明日で最後
早い…
楽しかったから、ほんとあっという間
久しぶりヌナと話せる時間が
ぽんっとあって
ちょっと話せた
いったん帰国する僕に
ちょっと寂しそうな?声色で
ジュンスは帰国だねー。
なんて
Aさんが言うから
僕は気持ちを誤魔化すように
ちょっとおどけて
「寂しいかー?」って
その背中に言ったんだ
寂しいと思ってるのなんて、きっと僕だけ。
なのに
Aヌナは
相変わらずこっちを見ないけど
「さみしーねー」なんて
答えるんだ…
JS「っ……!」
僕は強がって
冗談言ったのに
Aさんがそんなふうに答えるから…
僕は 思わず
すわってるAヌナを
背中から 抱きしめた
A「……っ!」
Aヌナはビックリして かたまっちゃったけど
僕の腕を ほどかなかった
そのままで いてくれたよね
「メールも電話も たくさんしって?
僕もたくさんする。していい?
A…
僕、いるから。離れちゃうけど…いるから」
ヌナの肩に顔をうずめて
そう伝えた
僕の気持ち……
もう……伝われ…
普通に普通に…って
距離感に気をつけて
この期間を頑張った
そう 頑張って振る舞っていたのに
我慢してたのに
「さみしい」 そう言ったAヌナ
今だけ。
今だけはこうさせて
今 Aのそばにいるのは
僕なんだ
僕への「寂しさ」は
僕がうめてあげたい
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作者名:maco | 作成日時:2020年10月6日 15時