【NARUTO】茜色の暗部＜２＞

＜目と血＞ ページ16

「それで…再不斬が狙うのは夕凪一族の血継限界」


「血継限界…」


「夕凪一族の血継限界は『千里眼』」


「っ！！」


「千里眼？」


「千里眼はその名の通り。『その場にいながら千里先をも見通せる目』のこと」


「千里眼ってのは他にも色々出来るんでしょ？」


「うん」



僕は目頭に少し力を入れ千里眼を発動する


僕の右眼は、黒から金色に変わっていることだろう



「綺麗な色…」


「…けど何で右だけなんだってばよ？両方じゃないのか？」


「あーそれは僕にもわからないんだよね…」



そんなに気にしてはいないけど



「それともう一つ狙われてるのはこの『夕凪の血』」


「血！？」


「そう。血。僕も良く知らないんだけど…夕凪の血は色々な力を持ってるらしい」



どんな効果があるのか


何が出来るのか


そもそも本当に色々な力を持っているのか


母様がいない今、真実はわからない



「それじゃあAは誰に狙われてもおかしくはないな」


「そう。だから僕はこの血を悪党なんかに渡すわけにはいかない」


「……」

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