無色透明な心にさよなら【名前変換オリジナル】

ep.46 ページ46

夏休みに入りました。

これからバイトとサークルの飲み会の日々なんだろうけど、気は乗らない。



翔也さんとまだちゃんと話せないし、今更忘れられない自分がいる。

心のどこかで、まだ翔也さんがいる。



あの時、あの瞬間のあの言葉で…
空っぽな私を翔也さんが暖かい言葉で埋めてくれた。

だから忘れられないんだ。






初めて誰かに認められた気がして、すごくすごく嬉しかったんだ。










――――――――――ガチャ





「おはようございまーす」



志緒「梨花さん！今日は一緒ですね〜」


「志緒ちゃん！」





久しぶりの志緒ちゃんだ！
今日は夏希さんも翔也さんも同じじゃないし…
女子二人である意味安心した。









志緒「梨花さん、キャンパスライフ楽しんでますか〜？」


「まぁまぁかな笑、志緒ちゃんこそ専門学校だっけ？」



志緒「美術系なんですけど、思いのほか忙しくて青春とか高校まででしたね〜」



「大変だね…」










志緒ちゃん、着替えてるの見るとすごく細い。
肌も白くて金髪がよく映える。




可愛い…









「志緒ちゃんって…モテるよね？」


志緒「いやいや〜！こんな性格なんで、そうでも無いです！」



「えー？ほんとかな？」




志緒「兄達がモテてたんで、比べちゃうとそこまで笑」







やっぱり翔也さんも海斗くんもモテてたんだ。

そんなふたりが私と仲良くしてくれているなんて考えてみるとすごいことだなぁ…笑












志緒「それに…私は色んな人にモテるよりも、いつか会える素敵な人に愛されたいです！♡」




「あはは、それもそうだね」

ep.47→←ep.45

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す