無色透明な心にさよなら【名前変換オリジナル】

ep.15 ページ15

「今日、お客さん少ないな〜」


志緒「ぶっちゃけ楽できてお得ですけどね笑」






今日のホールは私と志緒ちゃんだったけれど、お客さんが少ないのでお仕事も余裕ができる。








志緒「…あの、梨花さん」


「なに？」







志緒ちゃんは少し躊躇ったが、私の目を見つめて言った。







志緒「梨花さんって…好きな人いますか？」




「うぇえ！？！？///」






い、いきなり何を！？！？！？
さすがに驚くって…！！







志緒「い、いるんですね！？！？」


「いや、いないって！！」






やば…思わず嘘ついちゃった…

でも好きな人って……あなたのお兄ちゃんなのよ！//







志緒「梨花さん、いつも笑顔で愛想いいし大人っぽいし髪の毛綺麗だし…浮いた話の一つや二つあってもいいと思うんですけど！？」


「いやいや！私にはまだ早いって〜…」







ごめん志緒ちゃん、やむを得ない！！






しばらくすると志緒ちゃんは納得してくれたのか、少し落ち着いた顔をした。








志緒「好きとか嫌いとか…私は自分が変わってしまうみたいで怖いです。」



「…どうして怖いの？」



志緒「好きな人は自分の世界の中心になると思うの。それって何かに囚われているみたいじゃないですか？」





囚われている…か


私もそうなのかな？いまいちしっくり来ない。
感情がないからそう思うのか？




恋愛感情ってなんだろう。



恋をしたらもっと色んな感情を知ることが出来るのかな？




素直にドキドキ出来るのかな…

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