ジンとヌナ ページ50
何時なのかも分からないけど、目が覚めた。
隣で眠っているはずのAを探すようにベッドの上で手を伸ばす。
目をゴシゴシと擦って、寝返りをうって部屋を見渡す。
「いない」
RJだけがそこにいて、抱き上げるとAの香りがした。
同じフレグランスを使っているのに、Aからはもっと甘い、いい香りがするのはなんでなんだろう。
そんな事を思いながら起き上がった。
髪がぴょんぴょんとはねている気がするから、
なんとなく撫でつけた。
「やー、Aどこいったー？」
返事など期待せず、呟くように声を出してリビングへ向かった。
『お！ジナ、起きた？』
そこには僕の愛しいAがいて、
(その言い方やめてよ！(笑)ってAがよく言う)
僕を見てにっこり笑った。
僕と同じ色の水色のパジャマを着て、
髪の毛は色んなところがぴょんぴょん跳ねて
メガネ姿のA。
ソファにコンパクトに座りながら、手にはゲーム機を持っていて、さっき僕を見つめた大きな瞳はすぐに画面に吸い込まれてる。
「なんのゲーム？また…」
手元を覗き込むとAがハマっている、僕からしたら謎のゲームを必死にやっていた。
「また、それか(笑)」
『やりたいの？待ってて』
「いや、いい」
『ジナいっつも…あぁー！やられた！』
「Aは下手だな」
『下手でもいいの』
隣に座った僕の肩に頭を乗せて、またカチャカチャ手を動かし始めた。
小さな手が必死で動いてるのが可愛い。
「お腹すいた…みんなは？」
『んー？起きた時はナムジュナがジムに行くって出てった』
「元気だねー」
『アジョシ』
「ヤー、誰がだよ」
『ジナ、お腹すいた』
「(笑)はいはい、トッポッキ食べる？」
『食べる！』
「ちょっと待ってて。作るよ」
『これ終わったら私もやる』
「ん。分かった」
Aはトッポッキが出来上がってもまだゲームに夢中だったし、僕もゲームを始めたら夢中になった。いつものようにね。
「ヒョン…ヌナ…まさかそのまま…？」
帰ってきたナムジュナが信じられないと言った顔で僕たちを見て鞄を取り落とした。
2人できょとんとしたら、ちょうど帰ってきたジョングガも同じようなリアクションをするから
可笑しくてAと2人で大笑いした。
「笑いたいのはこっちですよ」
ナムジュナとジョングガも呆れたように笑った。
これが僕たちの趣味だから仕方ない。
何も変わらないありふれた1日。
僕とAとの大切な1日。
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←いつかのジョングク
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 702人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らん(プロフ) - 桃さん» 桃様、温かいコメントをありがとうございました。そんな風に楽しみにしていてくださる方がいてくださったことが本当に嬉しいです。優しいお言葉ありがとうございました！また50話まではお話を追加しようかな？と思ったりしているので、また見ていただけたら嬉しいです。 (2021年10月7日 14時) (
レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - 完結までお疲れ様でした！本当に大好きな作品でどうなるかと毎回更新を楽しみにしていました。コンサートのサプライズあたりから、ずっと幸せな時間だなと嬉しく読んでました。ジンくんファンなのでめちゃくちゃ幸せな気持ちで終われました！ありがとうございました！ (2021年10月6日 23時) (レス) @page36 id: 5e880d0a3a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蘭 | 作成日時：2021年9月25日 19時
