その後の後のお話1 ページ37
マンションの厳重なセキュリティが解除され、
真っ白な廊下をぬけて部屋まで向かう。
アフターパーティーではお酒を飲んだから、ふらつく足もあれば、全く平気なようにスタスタと歩く足もある。
どの足取りも軽く、時刻は日付を跨いだ深夜だというのに笑い声が響いている。
「ただいまー！」
テヒョンが陽気に声を張り上げる。
「って誰もいないけど！」
それに続いたジョングクと2人でケラケラと笑っている。
「あー！もっと遊びたかったぁ！」
スーツの上着を脱ぎ捨てながら、ジミンが拗ねたように言った。
「ヌナ…綺麗だったなぁ…」
ぽつりとつぶやいたジミンの肩を、隣にどさっと座ったホソクが抱いて笑った。
「なに？また寂しくなってる？(笑)」
「寂しいに決まってるよぉー！もうここも引っ越しちゃうんでしょ？あぁ、寂しい！ヌナに抱きつきたい！」
「ほら、水飲んで」
バタバタ暴れるジミンに水を差し出したのはナムジュンだった。
「ヒョン、ありがとう…」
「「ヒョン達は寂しくないの？」」
テヒョンとジョングクが声を揃えて、みんなが集まるリビングへやってきた。
お酒も飲んでいるし、お腹もいっぱいだし、ヌナとヒョンの結婚式で幸せいっぱいだったはずなのだけど、なぜかみんな少し、人恋しかった。
「寂しくない…って言ったら嘘になるよな」
ホソクがナムジュンを見上げていった。
「当たり前だろ。これまでずっと一緒に過ごしてきた、ジンヒョンもAヌナもここから出てってしまったら、もちろん寂しいよ」
「あぁー、ヒョン違いますよ。そういう寂しいじゃなくて、ヌナがジンヒョンの奥さんになってしまったから…なんて言うかここら辺が寂しい」
ジョングクが自分の胸のあたりをトンと叩いた。
「…今ならすっげー曲ができる気がする…」
ソファに座って、顔を隠すようにずっと黙っていたユンギが呟いた。
「どんな曲？」
隣に座ってテヒョンが優しい声を出した。
「……愛の歌？」
「ふふっ、ヒョンかっこいいね」
「ねー、僕お腹すいた」
ユンギとテヒョンを見つめていた視線が一斉にジミンに向いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 702人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らん(プロフ) - 桃さん» 桃様、温かいコメントをありがとうございました。そんな風に楽しみにしていてくださる方がいてくださったことが本当に嬉しいです。優しいお言葉ありがとうございました！また50話まではお話を追加しようかな？と思ったりしているので、また見ていただけたら嬉しいです。 (2021年10月7日 14時) (
レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - 完結までお疲れ様でした！本当に大好きな作品でどうなるかと毎回更新を楽しみにしていました。コンサートのサプライズあたりから、ずっと幸せな時間だなと嬉しく読んでました。ジンくんファンなのでめちゃくちゃ幸せな気持ちで終われました！ありがとうございました！ (2021年10月6日 23時) (レス) @page36 id: 5e880d0a3a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蘭 | 作成日時：2021年9月25日 19時
