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十束 side
質問をすると、彼女は黙ってしまった。
・・・なんか訊いちゃダメなこと訊いちゃった気がする。
しかも、顔背けられた。
えーっと、どうしよう。
十束「あの・・・」
ちょっと控えめに声をかけてみる。
声をかけた瞬間、彼女はビクッと肩を揺らした。
カタカタと震えている。
やばい。
ホントに怖がってる。
どうすれば・・・
・・・。
少しずつ近づいてみる。
音を立てないから、彼女は気づかない。
ベッドに腰かけて、手を伸ばす。
十束「大丈夫大丈夫。怖くないから。」
そう言いながら頭を撫でると、彼女は驚いて、反射的に手をはねのけた。
いきなり触られたんだもんね。
でも、俺はめげずにもう一度頭を撫でる。
怖がられるだけってわかってるような気も、するけど。
ちょっとは落ち着いてくれるかなって思った。
しばらくすると、彼女の震えが少しずつおさまっていった。
震えが止まったところで、もう一度声をかける。
十束「ね。怖くないでしょ。」
返事は求めていなかった。
だから、ちょっと時間が経ってから彼女がこくんと小さく頷いたように見えたのは気のせいだ。
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姫奈 - 氷月くまるさん» コメありがとうございます。はい、中学生ですよ!一年生です。すごいだなんてそんなことないです。でも、お褒めの言葉とても嬉しいです、ありがとうございます!! (2016年11月21日 13時) (レス) id: 1b82a4cf21 (このIDを非表示/違反報告)
氷月くまる(プロフ) - 友達に教えてもらって読んでみました。とてもとても面白かったです!コメントでの話ですが中学生なんですか?だとしたら本当にすごいですねぇ!!! (2016年11月20日 20時) (レス) id: 077e76169c (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - 十束出雲さん» あ、ありがとうございます!!楽しんでいただけるよう頑張ります! (2016年4月27日 22時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
十束出雲(プロフ) - 凄い面白いです!!更新楽しみにしてます!! (2016年4月27日 18時) (レス) id: 207f47b422 (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - R・Kさん» おおお!!まだ一話も更新してないのにコメントをくださるとは!!頑張ります! (2016年4月17日 21時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:姫奈 | 作成日時:2016年4月16日 18時