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A side
十束「大丈夫!?怪我してるっ!!」
倒れた奴らを飛び越えて、十束さんが向かってくる。
すごく、息を切らして。
・・・今のをやったのは、十束さん?
でも・・・。
今まで十束さんが力を使うのを見たことがなかった私は、信じられなかった。
それに・・・
私の名を呼んだ時、殺気立っていたように見えた。
気のせいか?
そんなことを頭の中で考えながら、私の口からでた言葉は。
A「どう・・・やって?」
・・・だった。
十束「あはは・・・ちょっとね・・・」
私の前にしゃがみ込んだ十束さんは、私と目線を合わせるためというより、息を整えるためにしゃがんだようだ。
十束「こんなにたくさん力を使ったの、初めてだよ・・・」
弱々しくつぶやく。
それを聞いても、私はまだ理解ができなかった。
たくさん使った・・・?
でも、私がそれを訊くより、十束さんが口を開く方が早かった。
十束「無事でよかった。・・・って、そこまで無事でもないか。」
ため息をつき、私の足を見る。
十束「こんなにざっくりやられてるなんて・・・痛いだろ?」
心配そうにのぞき込んでくる。
どう返せばいいのかわからず、私はだんまりを決め込んだ。
十束「驚いたよ、いきなりバーを飛び出していくから。」
少し怒った様子で、言葉を続ける十束さん。
私は正面から顔を見るのが怖くて、うつむいた。
・・・そのとき。
草薙「十束!おまえ、無茶しよって・・・」
周防「おまえにしては結構やったな。」
心配そうな草薙さんの声と、興味なさそうな周防さんの声が聞こえた。
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姫奈 - 氷月くまるさん» コメありがとうございます。はい、中学生ですよ!一年生です。すごいだなんてそんなことないです。でも、お褒めの言葉とても嬉しいです、ありがとうございます!! (2016年11月21日 13時) (レス) id: 1b82a4cf21 (このIDを非表示/違反報告)
氷月くまる(プロフ) - 友達に教えてもらって読んでみました。とてもとても面白かったです!コメントでの話ですが中学生なんですか?だとしたら本当にすごいですねぇ!!! (2016年11月20日 20時) (レス) id: 077e76169c (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - 十束出雲さん» あ、ありがとうございます!!楽しんでいただけるよう頑張ります! (2016年4月27日 22時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
十束出雲(プロフ) - 凄い面白いです!!更新楽しみにしてます!! (2016年4月27日 18時) (レス) id: 207f47b422 (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - R・Kさん» おおお!!まだ一話も更新してないのにコメントをくださるとは!!頑張ります! (2016年4月17日 21時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:姫奈 | 作成日時:2016年4月16日 18時