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10.帰宅 ページ10

牛頭「あらルチルちゃんお帰りなさい」

本日二度目の門

ルチル「ただいま」

馬頭「鬼灯様もお帰りなさい」

鬼灯「ただいま戻りました」

今度は牛頭さんと馬頭さんが出迎えてくれた

牛頭「閻魔様がお待ちかねよ」

ルチル「白澤様とシンシャさんはどんな家庭に転生したんですか?」

馬頭「それは見てからのお楽しみよ」

牛頭・馬頭「ねぇ〜」

ルチル「あぁ…そうですか」

期待を裏切らない二人のシンクロ率の高さに感激するはずであったが、もったいぶる二人に少しイラッとしてしまった

鬼灯「気になるなら早く見に行きましょうか」

鬼灯はルチルの手を引いて歩き出す

ルチル「牛頭さんも馬頭さんもまたね〜」

ルチルは鬼灯に引かれて歩きながらも、牛頭と馬頭の方を振り返って手を振る

牛頭・馬頭「またね〜」

前を向き直したルチルは振った手を握りしめ、頬を染めて笑う

鬼灯「何か良い事がありましたか?」

それを見ていた鬼灯が尋ねる

ルチル「またねだって。帰って来れたんだなってしみじみ実感したんです」

ルチルは嬉しそうに鬼灯に笑いかける

鬼灯「そうですか」

鬼灯は素っ気なく顔をそらして前を見つめるが

鬼灯「そんな言葉、これから何度だって言ってあげますよ」

耳を赤くし、ルチルの手を握る力が強まる

門と地獄の境目に辿り着いた時、ルチルの足が止まった

鬼灯「どうしましたか?」

ルチル「私裸足なんですよね。地獄の地面は刺々しくてとても歩けません。
だから、鬼灯様の下駄を片方貸してもらえませんか?」

鬼灯「片方だけ貸してどうするんですか?」

ルチル「一緒にけんけんして閻魔殿まで行きませんか?」

鬼灯「随分楽しそうですが体力の無駄ですね」

ルチル「じゃぁ懐から私の分の草履を出して下さいよ」

鬼灯「私はどこぞの猿武士とは違うんですけど」

ルチル「じゃぁ…」

ルチルの言葉を遮り、鬼灯がルチルを抱きかかえて歩き出す

ルチル「重いですよ?それこそ体力の無駄じゃないですか?」

鬼灯「筋トレです」

ルチル「重くないって否定して下さいよ。地味に傷つきます」

鬼灯「じゃぁ素直に軽いって言ったら。近づきたかったって、抱きしめたかったって言ったら引きませんか?」

ルチル「あ…それは素直に照れます///」

ルチルは鬼灯から目をそらして顔を赤く染める

照れたルチルはその後何も言わなくなってしまった

鬼灯は「だから言いたくなかったんです」と小さくつぶやくが、言葉の割に機嫌が良かった
2014.10.17

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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年10月20日 19時

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