テソン また戻る ページ22
武道館以来Aと会った。
他のスタッフもそうだけど…
何も変わった様子は…ない…
けど、そんな何かが変わったとか、聞かない限り誰にも分からないしね？
大阪に着いて早速会場へ。
夕方の便だったからもう、ステージは完成していた。
毎回思うけど…スタッフさんには本当に感謝してる。
「あと2回か…よく走ったなぁ…」
アカペラで歌うたいのバラッドを歌った。
スタッフしかいないけど、余計にそっちの方が緊張する。
皆んな舞台の音響設備のある中間から見てる。
Aも眼鏡を掛けて遠くから
見てる。
自然と…Aを見つめながら歌ってしまう。
目が離せない。
向こうからは見えてないだろう？
僕が見てること。
この歌の最後の歌詞…とんだ告白だよ…笑
皆んな笑いながら
ブラボーーー！とかちゃかしてる。
A…さっきから眼鏡を外して目をこすってる。
泣いてるの？
なんで？泣いてるんだろう？
控え室に入ると、Aとソユンヌナにメイクのヌナ達が衣装を準備したり、メイク道具をある程度準備してる。
Aは目が赤い。
でも。なんでかAに話しかけずらい。
ソユン「テソンの歌でA感動して泣いてたよ笑
本当さっきのアカペラやばかった！
私、鳥肌たったもん！明日もアカペラにしちゃいな？笑」
テ「鳥肌たった！？なんか嬉しいな！笑
でもさー…アカペラは怖いよ…笑
声がひっくり返ったらって思うと上手く歌えなくなる…笑」
メイクのヌナ達もヒヤヒヤするからアカペラはやめてーー！とか冗談言ってる。
Aは何も話さずに黙々と仕事をしている。
余計話しにくいな？
でも、話すことも見つからない…
ついこの間までは何もなくても話したりからかったりできたのに…
また2ヶ月前のボクに戻ってしまったみたいだ…
Aに身構えるボク…
こうなったらまた厄介なんだ。
自分でも分かってる。
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作者名：torisun | 作成日時：2020年2月9日 17時
