86.ストーカー！ ページ36
そして次の日
はるな「…まただ…」
今日はちゃんと電子マネーを持っていたので電車で任務地に向かいそのまま高専の最寄りまで乗ってきた
しかし高専は山奥にあるので、駅近なわけが無い
とりあえず帰らないと危険なので早歩きで帰る
すると後ろにいる人(？)も私に合わせて早歩きになる
私が走るとその人も走る
これは、気の所為なんかじゃない…確実に、ストーカーだ！！
私は全速力で走った
それでも私と不審者の距離が変わった感じはしない
高専で運動ばかりさせられるから、普通の人よりは絶対に足が早いのに、なんで着いてこれるんだろう…
っていうか、なんか距離縮まってる感じが…。
やばいやばい、どうしよう
私は真後ろまで不審者が迫ってこないように腕を振り回しながら走った
それでもまだ近づいてくる気配はなおらない
あ、高専見えてきた！！まだ全然距離あるけど…
やばい、捕まるっ！
.
その時遠くの方にいた救世主が見えた
はるな「悠二ー！！！」
悠二「ん？…え、はるな？！なんでそんな腕振り回しながら走ってんの？！」
はるな「助けてぇぇー！！！」
そう叫ぶと悠二はこちらに向かってすごい速さで走ってきた
私も悠二の元に向かう
不審者は私と悠二が接触する前に捕まえようとしたのかさっきよりさらにスピードを上げてる気がする
ここで捕まっても悠二が証言人になってくれるはず！そう思い、意を決して立ち止まり後ろを振り向いた
はるな「……はぁ、はぁ、はぁ、…いない…」
悠二「はるな！大丈夫か」
はるな「はやっ！、あ、ううん、そうじゃなくて、来てくれてありがとう」
どうやら悠二も任務帰りだったっぽい
あー、マジ助かった
悠二「なにがあったんだ？」
はるな「ううん！なんもない！ちょっと悠二見つけて声掛けただけだよ」
悠二「……。そうか！よし！今日は鍋やるぞ！」
はるな「ほんと！なーべっ！なーべっ！」
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作者名：toramaru08 | 作成日時：2022年1月3日 20時
