4ー2…ふちょう ページ15
「…ーい……こ…た……うた…こうた！」
「んー…ん？」
ハッとして目を開けると、上から覗き込む２人の顔が目の前にあった。
「やっと起きたー」と笑っている大ちゃんと光を見ているとだんだん目が覚めてきた。
それと同時に身体が重いことに気がつく。
暫くぼーっと天井を眺める俺に、大ちゃんと光の声が降ってくる。
「宏太？大丈夫？」
「起き上がれない？」
心配そうに言う２人に、心配かけまいと何とか体を起こす。
「大丈夫だよ、寝ぼけてただけ笑」
「ほんとに？何か顔色悪いけど…」
誤魔化して笑ったが、大ちゃんに疑われて言葉が出てこない。
すると、突然首が冷たいもので包まれる。
驚いて、反射的に避ける。
「びっくりしたぁ。急に触らないでよ、光〜」
「宏太だってするじゃん。それより、熱いんだけど？」
光の手だと気づいて文句を言うと、言い返されてしまった。
めげずに「寝起きだらね」とサラッとかわした。
…と思っていたら、いつの間に持ってきたのか、「ちょっとごめん」と言いながら大ちゃんに耳に体温計を入れられた。
この冷たくて何とも言えない感覚は嫌い。
「ちょっと……いいって…」
と体温計から離れようと首を振るが、後ろから光が頭を抑えているのか動けない。
両手も大ちゃんの片手で固く握られて力を込めても耳まで届かない…
すぐに測り終わったみたいで、耳から体温計が抜かれた。
けれど、動けなかった恐怖と耳の不快感から、もう涙が止まらない。
「うぅ…っ…んっ…っ…っ…」
「ごめんなぁ。びっくりしたね〜」
慰めてくれる大ちゃん。
よしよしと頭を撫でて、涙を拭ってくれる光。
2人とも優しくて、もっと涙が出てくる。
「よしよし、あっちのお布団行こうね〜」
と言われたと思ったら、光が俺を抱き上げて、布団まで連れて行ってくれた。
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TT(プロフ) - ♪尾曲がりニャンコ♪さん» ご意見ありがとうございます。応援、励みになります♪ (2017年3月4日 10時) (
レス) id: a5409a49a2 (このIDを非表示/違反報告)
♪尾曲がりニャンコ♪(プロフ) - 作者さんが分かりやすく書いてくれてるので、今のままで大丈夫だと思います！更新ファイトです！ (2017年3月3日 11時) (レス) id: 79d67a7ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：TT | 作成日時：2017年2月25日 0時
