4ー1…りょこう ページ14
「宏太ー！こっち来て！早くー」
「遅い！もっと早く歩けー笑」
大ちゃんと光に呼ばれて、ヘトヘトになりながら段差の高い石段を上る。
「見て、この景色！すごくない？」
「おー！ほんとだ、きれいだなー」
やっと着いたそこは、旅館の中居さんに教えてもらった、絶景スポット。
３人で休みを合わせて、漸く叶った泊まりがけの旅行に来ていた。
「はぁ〜、楽しかったー」
「だな。にしても疲れたわ笑」
「子供かよって思うくらいはしゃいでたもんな、２人とも笑」
夕日が沈む頃、1日中外で遊びつくした俺らは旅館に戻ってきた。
「おーい、飯の前に温泉行こーぜ」
「おー。今行く！」
光に言われて、立ち上がった瞬間、フワフワとした感覚に襲われる。
咄嗟に近くの柱に手を置いてじっとしていると、幸いすぐに治まった。
大ちゃんと光は先に行ったようで、見られてない。ほっとして先に行った2人の後を追った。
温泉にゆっくり浸かってリフレッシュすると、目眩を起こしたこともすっかり忘れていた。
温泉に入った後は、楽しみにしていた夕食の海鮮料理。うん、美味すぎる。
「宏太、もしかして疲れた？」
たくさんの料理をゆっくり食べていると、隣に座っていた光が何か勘づいたのかそう聞いてきた。
「そんな事ないって。何でよ笑」
「いや、ならいいんだけど…疲れたら先に休んでもいいんだからな」
疑う光に気づかれないようにいつも通りを装う。
危ない…もっと警戒しないと。
大ちゃんはともかく、光はこういう勘が鋭い。
せっかく旅行に来たんだから、時間いっぱい楽しみたいし。
「ふぅ〜、食った食った」
「うわ、めっちゃお腹出てんじゃん笑」
自分のお腹をポンポン叩きながらごろんと寝転がった大ちゃんに、光がお腹を突きに行った。
俺が「もう、動けないな笑」と言って笑うと、突然大ちゃんが起き上がる。
「俺、卓球したい！」
「…いいね、やりたい！」
ちらっと俺を見た光にドキッとしながらも、大ちゃんに同意した。
「じゃあ、ちょっと休憩してからな。」
と言った光にの言葉に、そのまま俺もゴロンと寝転がって、目を閉じた。
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TT(プロフ) - ♪尾曲がりニャンコ♪さん» ご意見ありがとうございます。応援、励みになります♪ (2017年3月4日 10時) (
レス) id: a5409a49a2 (このIDを非表示/違反報告)
♪尾曲がりニャンコ♪(プロフ) - 作者さんが分かりやすく書いてくれてるので、今のままで大丈夫だと思います！更新ファイトです！ (2017年3月3日 11時) (レス) id: 79d67a7ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：TT | 作成日時：2017年2月25日 0時
