先生な彼女 1 ページ6
『いいの、こんな事して…?』
…
…
「ダメ?」
『いや、ダメに決まってるでしょー』
「どうして?」
少しも躊躇う事なく
真顔で聞き返した君…
だって
俺たち
先生と……生徒…だよ?
しかも
ここ…
学校だし…
『いいじゃん…』
『ベッド…あるし…』
いやいや
そういう問題じゃない
ベッドあれば
どこでもいいんかい?
じゃあ
ニトリでも?大塚家具でも?イケヤでも?
いいんかーい!
「ね…」
するすると…
一番奥のベッドの周りのカーテンを引いていく
「ほらー」
「完璧な密室♪」
長い綺麗な黒髪
端正な顔立ち
すらりと伸びた手足
クールで冷静で…
どうして
学校の先生なんかになったんだろう…
そう学校中の皆んなが思うような見た目と
相反する、
俺しか知らない先生のお茶目な一面
子どもみたいに無邪気で
意外と天然で
自由な先生
『密室じゃないでしょ?』
どう見ても…
保健室には、鍵はないし…
しかも、今、昼休みだし…
生徒も先生も入って来ない、って
保証はないでしょ?
「そ…う?」
「わかった!」
切れ長の目が、こぼれ落ちそうな位になって
小走りすると
入り口のドアに掲げた札
[先生は、今、不在です]の札
「これで、大丈夫♪」
「ね?」
小首を傾げる姿は
この上なく可愛い…
綺麗で、スタイルも良くて、クールで冷静な
先生じゃなく、
おれだけのAだ
「ほら…来て♪」
ニコニコ笑いながら
ペンしか持った事のなさそうな
細い腕が、俺の手首を掴む
「ねー」
「密室♪」
「二人だけの…密室だよ…」
そう、言い終わるか否かのタイミングで
俺の唇は
先生に捕まった…
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作者名:トウコ | 作成日時:2018年1月1日 18時