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紗々 6 ページ44

裕太side

俺たちには、
青天の霹靂でも

ガヤと彼女にとっては
ずっと前から決めていた約束事だったのか
Aさんは、終始にこやかだった



ガヤと結婚するのが、当たり前みたいに。




それが、
どんなに高いハードルかも分からずに
でも、そうなると信じて疑ってない




強い…愛の力









少し首を傾げて、一度瞬きをして
ガヤを見上げる…

俺たちがいる間に何度となく繰り返される
彼女の仕草






ガヤが何を言っても
優しい眼差しでガヤを見つめ
そして…
ガヤを包み込むように微笑む




ガヤが、彼女を好きになったのが
分かる気がした




神経質なガヤ

ストレスで食べれなくなったり、
眠れなくなることも度々




でも彼女が、側にいてくれたら…
きっと
いつも穏やかな気持ちでいられそう






太「Aなしの人生なんて…」






太「今の俺にはないわ…」






その言葉に
ガヤの想いの全てが、込められている…



そして
絶対に離すまいと繋いだ指先







太「早く…結婚してーなー」






太「な?」






しっかり者の兄組、ガヤじゃないみたいだ

Aさんに甘えるガヤ

彼女に全幅を置いてるガヤ



ガヤらしくない…




いや、

こっちが本当のガヤだったりして







「ふふ…」

ほら、また

首を傾げて、一度瞬きをして
ガヤを見上げる




その度に、首元のネックレスが
鎖骨の上を、滑る



なんて…綺麗なんだろう…








なんて、綺麗な人なんだろう







ガヤを見上げる度に揺れるネックレス


そのネックレスが
恐らく俺に…催眠術を、かけた





ゆらゆら…揺れながら



俺に…催眠術を。






いや、もしかしたら
ガヤも初めて出会った日、彼女に催眠術を
かけられたのかも…






彼女を…
好きになる催眠術を。









エレベーターに乗り込むと
宮田や千賀やニカが、彼女がどうだったとか
料理がどうとか話し始めた
一番盛り上がったのは、ガヤの結婚宣言だったけど。




でも、俺は違ってた

俺は…







『じゃあな』

そう言って俺たちを送り出したガヤ



ガヤは、あの後
玄関ドアを閉めた後、彼女になんて声をかけたんだろう



お疲れ様?

ありがとう?

いや…

きっと…





目を閉じると胸が苦しくなった





そして

瞼に浮かんだ







首元で、ネックレスを揺らしながら

ガヤに抱きしめられ

キスされる彼女が……。

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設定タグ:キスマイ , 玉森、北山 , 藤ヶ谷   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:トウコ | 作成日時:2018年1月1日 18時

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