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紗々 2 ページ40

裕太side


カチャ

ガヤが、ノブに手をかけると
廊下をパタパタ走る音が聞こえた







ガヤの彼女の…足音








太「ただいま…」



いつもクールなガヤの頬が微かに赫らむ








ガヤの肩越し

そのヒトを見たのは、多分俺が一番だったと思う



少しだけウェーブのかかった長い髪を
無造作にバレッタで留めて
シンプルなエプロンを付けてる




そのヒトもまた、ガヤを見て
少しだけ頬が赫らんだ





日本人?
そう思ってしまうような陶器のように白い肌
でも、黒い髪と黒い瞳は紛れもなく
俺たちと同じ







「いらっしゃいませ…」


彼女は、恥ずかしそうに一度首をかしげると
深々と頭を下げた






















え…

あ、…の




その…







瞬間、ガヤが俺たちと彼女の間に
身体を滑らせた








太「入って…入って…」



太「ほら、Aはこっち…」








ガヤが、用意したスリッパをそれぞれ履くと
広々としたリビングに通された







ガヤが引っ越す、って聞いたのは
半年前





間取りを聞いた時、そうなのかな、とは
思ったけど…ね






広々としたリビングに
カウンターキッチン



対面式のキッチンカウンターには
足の長いツール椅子が、2つ並んでる





ガヤと…彼女の椅子









太「適当に座ってて…」







大きなガラステーブルの周りには
ガヤ好みの黒革のソファ





そう言うとガヤは、そのヒトの手を引いて
別な部屋に入っていった









だよな


ガヤだもん





いや、俺だってそうするかも…








ガヤが、違う部屋に消えた訳は
宮田以外の三人にはすぐにわかったけど
敢えて誰もその話題には触れなかった






てか
前もって言っとけ、って感じ







メンバー、仲間とは言え
男が、四人もくるんだから






見せたくないなら
ちゃんと隠しとけ…





ばーか






その時の俺は
まだ、そんな茶々を入れる余裕があった

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設定タグ:キスマイ , 玉森、北山 , 藤ヶ谷   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:トウコ | 作成日時:2018年1月1日 18時

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