林檎×さくらんぼ after story 7 ページ15
最後は、陸君のお話
陸「空!」
…?
え…
どうし…て?
陸?
新幹線が東京駅について
改札出て…解散
キャリーケースを引き始めてすぐに
呼ばれた私の名前
陸「おかえり…」
そして
キャリーにかかった指先に重なった
少しゴツゴツした陸の指先
怜「やっぱりー」
そういいながら
肩をツンツンして目配せしたのは…怜ちゃん
怜「お迎え…ですか?笑」
陸「あ…うん、怜も…おかえり…」
怜「ただ今です!」
怜「ただ今、無事に帰ってきましたよー」
怜「大丈夫!
男の子と接する時間なんて、なかったから…
安心してー!」
陸「?」
「怜ちゃんッ!」
陸「何?何?」
怜「またーしらばっくれてー」
陸「ん?」
「怜ちゃん、ほんとにやめて…!」
「陸…帰ろ?ね?」
陸「でも…」
怜「寂しかったよねー三日も逢えなくて…
そりゃーね、キスマ…」
「怜ちゃん!!」
「陸、行こ?ね、早くッ!」
…
…
陸「じゃ、またな、怜。スクールで!」
怜「優しくしてねー笑」
「……!」
…
…
…
陸「空?」
陸「空…ってば、待って…」
涙が、溢れそうになるのを
必死に我慢した
海と逢えなくて、寂しくて悲しくて
ずっと我慢して…やっとあと少しで
うちに帰れるトコだったのに…
やっと…
海に逢えると思ったのに…
怜ちゃんの…ば…か
大嫌い…
陸「空…待って…」
陸「空…そっちじゃない!」
…?
陸「そっちじゃないよ…」
…?
どうして?
うちに帰るには
このまま…ここで地下鉄に乗り換えだよね?
陸「そっちじゃ…ない…」
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作者名:トウコ | 作成日時:2018年1月1日 18時